HOME > レビュー > 【特集サウンドバー集中レビュー】ソニー「HT-CT660」

高橋敦が今注目のモデルを一斉試聴

【特集サウンドバー集中レビュー】ソニー「HT-CT660」

公開日 2013/08/20 10:00 高橋 敦
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
>>本命「サウンドバー」一斉試聴のレビュー一覧はこちら

<MODEL 7>
Bluetooth&HDオーディオ対応で映画も音楽も大迫力

SONY
HT-CT660
¥OPEN(予想実売価格40,000円前後) >>製品データベース
2011年6月1日発売


映画BD
★★★★★
テレビ番組 ★★★★★
音楽 ★★★★
C/P ★★★★★


Bluetooth HDMI入出力 光デジタル
入力
同軸デジタル
入力
アナログ入力 HDオーディオ対応 サブウーファー
入 3/出 1
1
1
有(ワイヤレス)


4Kパススルーにも対応するなど充実の仕様を誇る

ソニーのフロントサラウンドシステムの上位モデル。バー+ワイヤレスサブウーファーの構成。Bluetoothにも対応している。

サラウンドは奥行や高さも再現する独自の「S-Force PROフロントサラウンド 3D」で実現。スピーカーユニットは左右それぞれ中音域用1基+高音域用1基の構成。BluetoothはAACコーデックに対応し、iPhone等との組み合わせで音質の優位を発揮。NFCにも対応し、NFC対応スマートフォンとはワンタッチでBluetooth接続できる。

基本仕様としては、HDMI入出力搭載(ARC対応)、BDのロスレスHD音声のデコーダーを搭載。4K映像信号のパススルーにも対応。

HDMIは入力3系統、出力3系統を装備し、2カ所に別れて配置。本体の向きによりケーブルが邪魔にならないように配慮されている。その他、光デジタル入力とステレオミニ入力も搭載。

大きめサイズのバーは正面置き/上向き置きの2通りが選択化

設置性の面では、バーが六角柱になっており、設置面を変えることで上向き設置も可能。正面用と上向き用の2種類のスタンドが同梱されている。ラックの上に置くか中に置くか等に合わせて角度を選択できる。壁掛けにも対応。横幅は42型テレビよりも広い46型サイズだ。サブウーファーは設置の自由度の高いワイヤレス接続を採用する。

42型テレビとの組み合わせ

55型テレビとの組み合わせ

抜けの良さや情報量に優れサラウンドの再現性が突出

サウンドモードは複数用意されているが、スタンダードモードを中心に試聴した。

BD映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』冒頭のアクションシーンではまず、ゴロゴロと唸る超低音が部屋全体を満たす。ややオーバーな低音表現で音場のスケール感を高める格好だ。その唸る空気感の広がり、効果音のキレとスピードのある移動感、マリの歌声が後方から聞こえてくるなど、サラウンドの再現性も突出して高い。砲撃や爆発の音の太さと抜け、使用済みパーツを切り離す際などのメカニカルな効果音の精密感も良好だ。

効果音のキレとスピードのある移動感、サウンドの後方への回り込みなど、サラウンドの再現性も突出して高い

BD映画『言の葉の庭』では、雨の公園の東屋での会話シーンをチェック。雨音が音場全体から包み込んでくるサラウンドを見事に再現。濡れた砂利や竹と足下が変わる中での靴音、スケッチブックに鉛筆を走らせるシュシュッカリカリッっとした音など、細かな音の描き込みも巧い。ヒロインを演じる花澤香菜さんの声の柔らかさや豊かな抑揚、対する男子の年上の女性を前に緊張して少し硬い声色やそれがほぐれていく様子など、セリフの表現もよい。

テレビのサイズと映画音場の広がりや厚みとのマッチングは、55型と組み合わせてもまだまだ余裕。

テレビ録画の天気予報等での声の聴き取りやすさも文句なし。クリアでほどよい厚みのある声だ。

迫力のあるベースとスピード感がある高域がメリハリ良い


本機のリモコン
音楽はiPhoneとのBluetooth接続、P.AUDIOモードで試聴。ベースはかなり図太く迫力がある。ただフレーズの音程が、サブウーファーが効きやすい帯域に入る場合とそうではない場合で、音像が音程によってふらつく場面が若干あった。

ギターのカッティングのパキッとした感触、ハイハットシンバルのシャキンとした鋭さやスピード感は良好。大柄なベースとキレのよい高音の対比で、リズムのメリハリが効いている。

女性ボーカルは声の掠れや手触りも描き込まれており、歌の情感が生かされている。声の抜けもよく、楽器に負けることはない。

SONY HT-CT660

【SPEC】<総合>●対応音声フォーマット:DTS-HD MA、Dolby TrueHD、Dolby Digital Plus、MPEG-2 AAC、Linear PCM、他 ●HDMI端子:入力×3、出力×1 ●音声入力端子:光デジタル×1、アナログLR(ステレオミニ)×1 ●Bluetooth:内蔵 ●実用最大出力:85W×2、100W(JEITA 非同期駆動) ●消費電力:サウンドバー→約34W(待機時0.3W以下)、サブウーファー→約30W(待機時0.5W以下) <サウンドバー部>●ユニット:50×90mmウーファー、20mmトゥイーター ●外形寸法:1030W×109H×94Dmm(フット<高>使用時) ●質量:3.5kg <サブウーファー>●ユニット:160mm×1 ●外形寸法:271W×404H×271Dmm ●質量:8.6kg


▼その他のレビューはこちら
BOSE CineMate 1 SR digital home theater speaker system
DENON DHT-S413
MAXELL MXSP-SB2000
ONKYO SBT-100
PANASONIC SC-HTB570
PIONEER HTP-SB550
TDK Life on Record SP-XATV1000BK
YAMAHA YSP-2200

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック: