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リアルタイム翻訳に対応。セキュリティやカメラも強化

Google、新5Gスマホ「Pixel 6/6 Pro」。独自「Tensorプロセッサ」搭載、74800円から

公開日 2021/10/20 13:46 ファイルウェブ編集部
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Googleは、独自開発のプロセッサー「Google Tensor」を搭載した初のスマートフォン「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」を正式発表。本日10月20日よりGoogle Storeにて予約受付を開始した。

新5Gスマートフォン「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」

価格は、「Pixel 6」128GBモデルが74,800円、256GBモデルが85,800円。「Pixel 6 Pro」128GBモデルが116,600円、256GBモデルが127,600円(すべて税込)。

両モデルとも、GoogleがPixel専用として独自に開発したプロセッサー「Google Tensor」を搭載。従来モデルの「Pixel 5」から80%の性能向上を実現しつつ、消費電力を低減したという。

独自プロセッサ「Google Tensor」を初搭載

Google TensorではAI機能を中心に、セキュリティや画像処理など様々な機能を1つのチップに内包。リアルタイム翻訳の反応と精度が向上し、カスタム イメージ プロセッサーによりカメラ性能も強化しているとのこと。

「Pixel 6」は、最大90Hz駆動のフルHD+スムーズディスプレイを搭載する6.4インチモデル。背面には5,000万画素広角カメラ/1,200万画素超広角カメラで構成されるデュアルカメラシステムを搭載する。フロントカメラは800万画素。

「Pixel 6 Pro」は、最大120Hz駆動のQHD+スムーズディスプレイを搭載した6.7インチモデル。コンテンツに合わせてリフレッシュレートを自動調整し、リフレッシュレートを10Hzまで低下させてバッテリーの節約も可能な「LTPO技術」に対応する。

背面には5,000万画素広角カメラ/1,200万画素超広角カメラ/光学4倍ズーム対応の4,800万画素望遠カメラで構成されるトリプルカメラシステムを搭載。フロントには4K動画撮影が可能な視野角94度の1,110万画素ウルトラワイドカメラを装備する。

両モデルともPixel 5と比較して、メインセンサーで取り込む光量が最大150%アップしており、より繊細で豊かな色彩の写真や動画撮影が可能としている。

また、新たに「LDAFセンサー」を搭載。レーザー検出オートフォーカスにより、暗い場所で被写体とスマートフォンの距離を測定してフォーカスを合わせることが可能となる。

新機能として「消しゴムマジック」も搭載した。Googleフォトで数回タップすると、写真に写り込んだ通行人などの不要なものを検出し、消去する対象が提案される機能となる。

選択対象をまとめて削除したり、1つずつ削除対象をタップして処理することも可能。またブラシでなぞって消去することもでき、機械学習により指の動きから消去する対象を認識することで、正確になぞることを意識せずとも使用できるとアピールする。

そのほか機能面では、肌の色の微妙な違いも美しく再現するという「リアルトーン」を新たに搭載し、Googleフォト機能としても新規追加した。またモーションモードやポートレートモードなども備える。

デザイン面では、上述のカメラ機能を中心とした背面部のバーデザインが特徴的な新デザインを採用。「内部のソフトウェアと外部のハードウェア全体に統一性をもたせた」としている。

カメラを中心とした「カメラバー」のデザインが特徴

Pixel 6は側面にテクスチャー加工の合金製フレーム、背面にCorning Gorilla Glass 6を採用。Sorta Seafoam、Kinda Coral、Stormy Blackの3色展開となる。

Pixel 6 Proは高級ジュエリーや腕時計などから着想を得たとし、側面にはポリッシュ仕上げのメタルフレームが用いられ、背面のCorning Gorilla Glass Victusとスムーズに繋がる美しいデザインに仕上げられている。こちらはSorta Sunny、Cloudy White、Stormy Blackの3色をラインナップする。

いずれも背面部を頑丈なGorilla Glass製としたことで耐傷性を高めた。またIP68準拠の防水・防塵性能も備える。

OSはAndroid 12を搭載。Pixel 6では、選択した壁紙に合わせてUI全体が色調を最適化したり、操作の応答性向上も図られている。

Android 12を搭載。壁紙に合わせてUIの色調もマッチするものに最適化される

セキュリティ面も強化。次世代 Titan M2により、Google Tensor セキュリティコアと連携して機密性の高いユーザーデータ、PIN、パスワードを保護。またセキュリティアップデートのサポート期間は5年間に延長し、常に最新のセキュリティ機能を利用できるとする。

音声認識と言語処理モデルも改善を図り、Googleアシスタントの音声入力の速度も向上させたという。またハンズフリーで句読点の追加、修正、絵文字の挿入などをGoogleアシスタントに任せることもできる。

新たにリアルタイム翻訳機能を備え、LINEやFacebookなどのチャットアプリ上でも機能。システム言語と異なるメッセージを検出し、自動的に翻訳を表示する。これらの機能は独自のPrivate Compute Coreによりデバイス上で行われるため、ネットワーク接続がない状態でも機能する。

また、このリアルタイム翻訳機能は、音声や動画などの自動字幕起こしの翻訳(日本語はベータ版)、Googleレンズを使った画像の翻訳、通話をサポートする通訳モードによる翻訳でも利用可能。通訳モードは最大48の言語の翻訳に対応する。

さらに、レコーダーアプリが日本語に対応した。音声の録音はもちろん、音声の文字変換、音声ファイルの検索が行える。

バッテリー容量はPixel 6 Proが5,003mAh、Pixel 6が4,614mAh。ワイヤレスの急速充電に対応し、シェア機能で他のデバイスをワイヤレス充電することもできる。またよく使用するアプリを優先して電力配分することで、24時間以上の長時間駆動を実現した。

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