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新型MacBook Proに搭載する次世代SoC

アップル、次世代シリコン「M1 Pro」「M1 Max」発表。CPU/GPU大幅強化、大容量メモリ搭載で高速化

2021/10/19 編集部:川田菜月
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アップルは、新プロセッサーとして「M1 Pro」「M1 Max」を発表した。

新アップルシリコン「M1 Pro」「M1 Max」発表

「M1」に続く独自SoCで、次世代 “Apple Silicon” として同時に発表された新型MacBook Proに搭載される。

独自のファブリックでCPUとGPUを統合。加えてI/OとNeural Engineを、ユニファイドメモリと合わせて一つに集約することで、余分な電源消費を抑え、よりスピーディーに高効率なパフォーマンスを実現するとしている。

いずれも、最大8つの高性能コアと2つの高効率コアで構成される10コアCPUを搭載。M1との比較ではCPUが最大70%の速度向上をはたしており、従来の10分の1の消費電力で、より高い処理能力を発揮するとしている。

ピークパフォーマンスは8コア搭載の最新WindowsノートPC用チップと比較して1.7倍。さらに約70%も少ない消費電力で同性能を実現できるとアピールする。

M1 Proのコア部分には337億トランジスタを集約し、これはM1の2倍以上の数値となる。またユニファイドメモリは最大32GB、メモリ帯域幅は最大200GB/sを実現する。製造プロセスは5nmを採用。

GPUも強化。M1 Proは16コアGPUを搭載し、M1と比べて2倍のパフォーマンス向上を実現した。ディスクリードGPU搭載のノートPCとの比較では、CPU性能と同じく、約70%も少ない消費電力でピークパフォーマンスの実現を可能としている。

上位クラスのM1 Maxでは32コアのGPUを搭載し、M1の最大4倍速く駆動し、よりパワフルに動作する。これにより高性能のディスクリードGPU搭載のプロ向けノートPCと比較して、約40%抑えた消費電力でより高いピークパフォーマンスを実現可能としている。

最大64GBのユニファイドメモリ、最大400GB/sのメモリ帯域幅を実現。M1 Maxのコア部分には570億個ものトランジスタを搭載しており、M1の3.5倍、同時発表のM1 Proの1.7倍にあたる。

570億個ものトランジスタを搭載し、よりパワフルに

また、プロのビデオ制作向けの高品質コーデック「ProRes」対応の独自メディアエンジンを搭載。ProResのほか、H.264/HEVCに対応する。専用の高速化機能も備えており、省電力を抑えながら4Kおよび8KのProResビデオストリームを再生可能とする。

M1 Maxではデコード専用メディアエンジンを1つ、エンコード専用メディアエンジンを2つ内蔵。2つのProResアクセラレータも搭載することで、M1 Pro比較で最大2倍高速化したビデオエンコーディングを実現する。

機械学習を処理するNeural Engineは16コア構成。また、カスタム画像信号プロセッサとの組み合わせにより、内蔵カメラによる映像をより鮮明に、より自然な肌トーンとなるよう画質向上を図っているという。

ディスプレイエンジンは複数の外付けディスプレイを動作可能。また内蔵されたThunderbolt 4コントローラにより、幅広い入出力帯域幅に対応する。

セキュリティ面では、最新のSecure Enclave、ハードウェア検証によるセキュアブート、ランタイムのエクスプロイト対策技術などにより「クラス最高のセキュリティを搭載」するとしている。

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