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メッシュネットワークの標準規格

バッファロー、19年以降のWi-Fi 6ルーターが「Wi-Fi Easy Mesh」に対応

2021/06/03 編集部:平山洸太
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バッファローは、2019年以降に発売したWi-Fi 6対応ルーター・中継機の全ラインナップに対し、「Wi-Fi Easy Mesh」の対応を発表した。

「Wi-Fi Easy Mesh」に対応

対応はファームウェアアップデートによって行われ、6月上旬から9月にかけて順次実施。販売終了品も含めた全ラインナップが対象となっている。対応スケジュールは下記の通り。

【Wi-Fiルーター】
・「WSR-1800AX4 シリーズ」(6月上旬予定)
・「WSR-1800AX4S シリーズ」(6月中旬予定)
・「WSR-3200AX4S シリーズ」(7月予定)
・「WSR-5400AX6S シリーズ」(7月予定)
・「WXR-5700AX7S シリーズ」(7月予定)
・「WXR-6000AX12S シリーズ」(8月予定)
・「WXR-5950AX12 シリーズ」(8月予定)

【Wi-Fi中継機】
・「WEX-1800AX4EA」(6月上旬予定)
・「WEX-1800AX4」(6月上旬予定)

Wi-Fi Easy Meshは、メッシュネットワークの標準規格。メッシュネットワークでは複数の中継機を利用する際に、従来とは異なり、接続経路や接続バンドを自動で切り替えて最適化できる。これまでのメッシュ対応製品は自社規格が多かったが、Wi-Fi Easy Meshは標準規格のため、他社製品とも接続可能だ。

最適な経路を自動選択

同社のWi-Fi Easy Mesh対応モデルであれば、有線LANで互いを接続、もしくはAOSS(WPS)ボタンを押すだけで親機と子機の接続ができる。接続後はネットワーク速度をもとに接続経路を自動選択することで、「電波強度が強いが速度は遅い」という問題が起こりにくいとしている。また高速ローミングにより、接続切替時間も短縮した。

LANケーブルで繋ぐだけでセットアップ完了

機器間の切替時間を短縮

ほか、バッファロー独自のポイントとして、2.4GHzと5GHzの両バンドに対応していることをアピール。たとえば電子レンジで2.4GHz帯が切断されたとしても、ノイズの少ない5GHz帯に移動できる。

また、同社は新たにWi-Fi Easy Mesh対応のWi-Fi 6ルーター2機種を発表。プレミアムモデル「WSR-5400AX6S シリーズ」を6月下旬、エントリーモデル「WSR-1500AX2S シリーズ」を9月に発売する。価格はオープンだが、WSR-5400AX6S シリーズは税込18,200円前後、WSR-1500AX2S シリーズは税込7,300円前後の実売が予想される。

「WSR-5400AX6S シリーズ」

「WSR-1500AX2S シリーズ」

WSR-5400AX6S シリーズは、4ストリームのWi-Fi 6とGigaビットイーサネットに対応するWi-Fiルーター。5GHzはワイドバンド160MHzに対応し、5GHzで最大4,803Mbps、2.4GHzで最大573Mbps(ともに理論値)の通信が行える。また、ネット脅威ブロッカー ベーシックの1年間無料ライセンスも付属する。

WSR-1500AX2S シリーズは、2ストリームのWi-Fi 6とGigaビットイーサネットに対応。Wi-Fiは5GHzで最大1,201Mbps、2.4GHzで最大300Mbps(ともに理論値)の通信に対応する。

同社は本日オンラインで発表会を実施し、Wi-Fi Easy Meshを導入した理由を説明。同社事業本部 コンシューママーケティング部 部長の中村 智仁氏は、コロナ禍や利用端末の変化により、Wi-Fiルーターへのニーズの変化があったことを解説した。

事業本部 コンシューママーケティング部 部長 中村 智仁氏

Wi-Fiルーターについてのアンケート調査によると、ユーザーが求めるのは価格の安さではなく、電波到達範囲とのこと。これに対し、昔はPCが中心のため利用場所が限定的だったが、近年はゲーム機やスマートフォンなど、複数の部屋で利用が増加していることが背景にあると分析する。

Wi-Fiの利用状況に変化

この分析を裏付けるように「Wi-Fiルーターも伸びているが、それ以上にWi-Fi中継機が伸びている」と中村氏。Wi-Fi中継機の販売台数は年々増加し、2017年を100%とすると、2020年では199%に増加している。一方で、中継機よりも利便性が高いメッシュネットワークについては普及が進んでおらず、市場構成比は現時点で約36%、認知度も3割程度だという。

Wi-Fi中継機の販売台数が年々増加

メッシュネットワークの認識度は3割程度

そこで同社は、メーカーの垣根を超えて接続可能なWi-Fi Easy Meshを製品に採用。既存ラインナップは先述したアップデートで対応するほか、これから発売する全モデルにも搭載する。また2021年には、新たなWi-Fi6対応ルーターと中継機を投入する予定だという。

同社はこれまでに実装したIPv6対応とネット脅威ブロッカー、そして新たにWi-Fi Easy Meshを導入することで、同社の目標である「お客さまの住環境に合わせてより隅々まで届く安全なWi-Fi環境を簡単に、かつお求めやすい価格で提供する」を実現できるという。中村氏は「気がついたらメッシュWi-Fiがユーザーの手元で届いている、そんな世界を目指してまいります」と期待を込めた。

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