オンキヨー、スリムデザインのホームシアター用スピーカーシステム新機種発売

センターチャンネル用D-105C（左）、マルチ使用のD-105M（右）

●オンキヨー株式会社では、昨年より発売となっているトールボーイタイプ・2ウェイスピーカーシステム「D-105F」のシリーズとして、センターチャンネル用の「D-105C」と、サラウンドチャンネル用をはじめマルチに使用できる「D-105M」の2機種を発売する。インテリアにもフィットするスリムデザインながら、エネルギッシュなサウンドを再生する本格的ホームシアター用スピーカーシステムである。

D-105C、D-105Mは、天然繊維と熱硬化樹脂によるマトリクス構造のOMFダイヤフラムを採用。また、振動板を支えるエッジやダンパーも固有の共振音が少ない素材を厳選。素早い応答性の小口径9cmウーファーを使用し、さらにD-105Cはツインドライブ方式とすることで、いっそう力強い中低音域再生を実現している。

さらに、振動板とエッジの接合部で起こる伝搬波の反射が音声信号をマスクする問題に対処するため、反射が最も少ないSライン･エッジを開発･採用している。

また、ポリエステルを基材に高ダンピングな特殊樹脂をコーティングした、2.5cmソフトドームを採用。強力ネオジウムマグネットで力強くかつ繊細にドライブする。定在波を減少させる形状と再生低域の拡大をはかった新設計により、ウーファー再生周波数音域とのクロス域での歪みを抑え、聴感的に伸びやかな高音域再生を実現した。

キャビネット全面には、密度が均一で響きの美しいMDF(Medium Density Fiberboard)を採用。小型スピーカーながら12mm厚を確保。また、全面ナチュラルな木目仕上げとしインテリア性も高まった。音質と使い勝手の向上をはかり、バナナプラグに対応した大型のネジ式ターミナルを装備している。

D-105Cは上下を逆に設置することで6度上向きにセッティングが可能。テレビラックの中など低い場所への設置に便利。D-105Mには底面と背面に市販のスピーカースタンドが取り付けできるネジ穴を装備。また、背面に木ネジなどに対応する壁掛け用金具も備えられている。（Phile-web編集部）