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ニュートラルな音質を専用ソフトでカスタマイズ

SteelSeriesのゲーミングスピーカー「Arenaシリーズ」実機がお披露目。ヘッドセットで培った技術を活かす

2023/01/26 編集部:成藤 正宣
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ゲーミングブランドSteelSeries(スティールシリーズ)は、本日発表したブランド初のゲーミングスピーカー“Arenaシリーズ”の発表/先行体験会を、東京・渋谷にて開催した。

SteelSeriesのゲーミングスピーカー“Arenaシリーズ”実機がお披露目

既報の通り、“Arenaシリーズ”はSteelSeriesブランドが初めて手掛けるゲーミングスピーカー。フロントスピーカー/リアスピーカー/センタースピーカーとサブウーファーによる5.1chサラウンド構成の最上位モデル「Arena 9」(80,270円、以下すべて参考税込価格)をはじめ、フロントスピーカーとサブウーファーの2.1chモデル「Arena 7」(43,970円)、省スペースでも臨場感あるサウンドを実現できるとする2.0chモデル「Arena 3」(19,990円)の3モデルを展開。3月10日から順次発売を予定する。

“Arenaシリーズ” 3モデル

SteelSeriesジャパンカントリーマネージャーを務める石井靖人氏は、“Arenaシリーズ”について、同ブランドが2016年から展開しているゲーミングヘッドセット“Arctisシリーズ”で培ったオーディオ技術を活かして開発されたものと紹介。特に最上位モデルArena 9は、“ゲーミングスピーカー業界では初”という5.1chサラウンド構成により、「いままでに無い新しいゲーム体験ができる」とアピールした。

SteelSeriesジャパンカントリーマネージャーの石井靖人氏

ヘッドセット“Arctisシリーズ”で培った技術が活かされているという

またチューニングに関しては、昨年発表したヘッドセットの“Arctis Nova Proシリーズ”などと同様、専用ソフトウェア「SONAR」との併用を前提とした“ニュートラルな音作り”を心がけているとのこと。ベースとなる音質はバランスよくまとめ上げ、10バンドのパラメトリック・イコライザーやサラウンド機能といったSONARに備わる豊富な音響機能によりゲームやユーザーの好みに合わせて自由にカスタマイズする、というコンセプトのようだ。

豊富な音響機能を備える専用ソフトウェア「SONAR」との併用を考慮し、“ニュートラルな音作り”を行っているという

今回発表された“Arenaシリーズ”各モデルの特徴として、まず最上位モデル「Arena 9」は、先述の通り計6台のスピーカーによる5.1chサラウンドを実現。背中側に配置するリアスピーカーはサブウーファーとワイヤレス接続され、再生機器側との配線が不要になっている(左右リアスピーカーの接続、および電源供給にはケーブルが必要)。

「Arena 9」のフロント/センタースピーカー

リアスピーカーはサブウーファーとワイヤレス接続され、PCやゲーム機との配線に頭を悩ませることがない(電源ケーブルなどは必要となる)

接続は3.5mmアナログ/Bluetooth/USB/光デジタルに対応。入出力端子はサブウーファー筐体に集中しており、PCやゲーム機、各スピーカーはすべてサブウーファーに接続するかたちとなる。

PCやゲーム機、各スピーカーはすべてサブウーファーに接続され、いわばハブの役割を果たす

フロント/リアスピーカーは、いずれも0.75インチトゥイーターと3インチウーファーを搭載した2Way構成。筐体のサイズや構造はフロントスピーカーとリアスピーカーとで異なり、フロントスピーカーはスタンドの角度調整に対応。音が最もダイレクトに耳に届く向きへ調節できる。リアスピーカーはスタンドのネジ止めを外すことで、壁掛け金具への取り付けが可能だ。

角度調整やLEDライティングなどに対応した2Wayフロントスピーカー

ほか、有機EL画面搭載の卓上コントローラー「コントロールポッド」が付属し、手元で音量調整やイコライザー切り替え、Bluetoothペアリングなどを操作できる。コントロールポッドにはヘッドセット出力も内蔵され、必要に応じてスピーカーとヘッドセットを使い分けられる。

専用コントローラーにより手元で音量調整などが可能

2.1chモデル「Arena 7」は、フロントスピーカーとサブウーファーのみで構成される2.1chモデル。音の広がりこそ5.1chモデルのArena 9に及ばないものの、2Wayスピーカーによるダイナミックなサウンドや、サブウーファーによる迫力ある重低音は上位モデルと同じように楽しめるとする。

センタースピーカー/リアスピーカーのない2.1chモデル「Arena 7」

接続はArena 9と同じく、3.5mmアナログ/Bluetooth/USB/光デジタルに対応。入出力端子もサブウーファー筐体にまとめられているが、センタースピーカー/ワイヤレスリアスピーカーの接続には非対応。後からスピーカーを追加してArena 9と同等の仕様にアップグレードすることはできない。

また、コントロールポッドが付属しない代わり、右フロントスピーカーのスタンドにマルチファンクションボタンを搭載。音量調整やペアリング操作を行える。

エントリーモデルの「Arena 3」は、省スペースでも設置できる2.0chのステレオモデル。ドライバー構成は上位モデルと異なり、4インチの大型フルレンジドライバーと低域増強用のバスレフポートを備える。

2台のフロントスピーカーのみで構成される「Arena 3」

3.5mmアナログ接続とBluetooth接続に対応し、右スピーカーのマルチファンクションボタンから音量調整やペアリングが可能。ヘッドセットの接続にも対応している。

フルレンジドライバーとバスレフポートを備える

発表の終わりに石井氏は、SteelSeriesブランドの今年の展開についても説明。この数年で大きく普及の進んだゲーミング/eスポーツ文化をさらに盛り上げるため、ゲーム以外の“別領域のカルチャー”と積極的なコラボレーションを図っていきたいと語った。

2023年のSteelSeriesは、他分野のカルチャーと積極的に関わりゲーミング文化をより盛り上げていくという

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