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ガジェット職場復帰を義務づけたことに従業員が反発

『GTA6』、発売は2026年に延期?「開発が遅れ始めている」との情報

Gadget Gate
公開日 2024/03/26 09:39 多根清史
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世界的人気ゲームシリーズの次回作『Grand Theft Auto VI(GTA6)』は長い沈黙を破り、2025年内にリリースすると発表していた。しかし、様々な事情から本作は2025年内に発売できず、2026年に延期される可能性があると米Kotakuが報じている。

開発元Rockstar Gamesの現場をよく知る情報筋によると、『GTA6』は制作が遅れ始めており、首脳陣は2025年内には間に合わず、2025年にずれ込むことを心配しているという。

前作『GTA5』は累計販売本数が2億本近いだけに、続編の『GTA6』はおそらく史上最も期待されているゲームの1つだ。舞台は過去作にも登場したバイス・シティ(Vice City/フロリダがモデル)だが、当時からゲームハードも世代交替。昨年末に公開された予告動画は、対応ハードを最新のPS5とXbox Series X | Sに絞っただけに、実写と見まがうような風景や迫力ある強盗シーンを確認できた。

なぜ、開発が遅れ始めているのか。それはRockstarが従業員をリモートワークから職場に戻そうとしていることと関係があるとKotakuは示唆している。

今年2月、Bloombergは同社が4月から週5日のオフィス勤務を義務づけると報じた。パブリッシング責任者であるジェン・コルベ氏の社内メールによれば、この決定は「生産性とセキュリティ上の理由」から下したとのことだ。

ここでいう「セキュリティ」とは、昨年末に初の予告動画が正式公開前にTikTokに流出したことや、2022年に10代のハッカーがRockstarの機密情報に不正アクセスしたことを指しているのだろう。うち前者は、開発者の息子またはその友人がリークしたとの説もあった。

またコルベ氏は、対面での作業に「目に見えるメリット」(生産性)も見いだしたという。「GTA6」に求められるクオリティを実現するには必要というわけだ。

こうした職場復帰義務づけの動きに対して、Rockstarの従業員らはIWGB(英国独立労働組合)と共同で反対声明を出している。急な通知と大幅な方針変更に対して会社が「約束を破った」と非難し、健康や過重労働リスクへの懸念を露わにしている格好だ。

現時点では、Rockstarはまだ「GTA6」を2025年春に発売することを「目指している」という。が、それが実現するかどうかは定かではなく、2025年秋発売の方が現実的とのこと。その一方で2026年への延期は、必要な場合の「予備計画」または「緊急」的な選択肢として、テーブルの上にあるという。

さらにKotakuは、これまでRockstarが「土壇場」で内容の変更や方針転換を繰り返してきたため、次の予告動画(いつ公開するかも不明)も開発の遅れを反映していない可能性を指摘している。開発が終盤に差し掛かると、行き詰まりがちということだ。

まずは開発スタッフの健康を気遣うべきではあるが、予定通り、滞りなく「GTA6」が2025年内に発売にこぎ着けることを祈りたいところだ。

Source: Kotaku

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