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ガジェットテストベッドと中国政府への配慮を兼ねているとの噂も

「iPhone SE 4」独自5Gモデム搭載で2025年発売か

Gadget Gate
公開日 2023/04/13 13:54 多根清史
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廉価モデルiPhone SEの第4世代、通称「iPhone SE 4」は、一時は開発中止の噂もあったが、今ではプロジェクトは続行しつつも2024年に延期との見通しに落ち着いていた。

そんななか、iPhone SE 4はアップル独自設計の5Gモデムを搭載しつつも、2025年に発売予定と著名アナリストが主張している。

この発信源は、投資会社Haitong International Securities所属アナリストJeff Pu氏が書いたリサーチノートだ。それによれば、このモデムは台湾TSMCにより量産されるという。

今年2月末、信頼性の高いアナリストMing-Chi Kuo氏は、iPhone SE 4は6.1インチ有機EL画面と独自開発の5Gモデムを搭載した形で開発が再開されたと述べていた。Kuo氏もこのモデムはTSMC製としつつ、4nmチップでサブ6GHzのみ対応(高速なミリ波非対応)とも付け加えていた。

おおむねiPhone SE 4の製品像は一致しているものの、両アナリストが食い違っているのは「いつ発売されるか」という点だ。

Kuo氏は2024年前半に量産が始まるとしており、クアルコムのCEOもアップル独自開発モデムが同年に投入されると予想していた。クアルコムはiPhone 14全モデル向けの5Gモデムチップを独占的に供給しており、その動向が売上を大きく左右するだけに、情報収集にも余念がないと思われる。

アップルは2019年にインテルからスマートフォン向けモデム事業の大半を買収しており、本格的に独自モデムチップの開発に注力したとみられている。その上で不可欠の役割に位置づけられているのが、iPhone SE 4である。

まだ独自モデムの性能に不安があることから、まず廉価なiPhone SE 4に採用する予定だと、Kuo氏は述べていた。そのテスト結果を受けて、フラッグシップiPhoneにも採用するかどうか決めるのだという。

ほか、iPhone SE 4の有機ELパネルは、中国政府への配慮から中国BOEに発注されるとのサプライチェーン情報もあった。様々な意味で大役を背負わされているとすれば、発売時期はさておき、いずれiPhone SE 4が登場する可能性は高そうだ。

Source: MacRumors

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