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クラシックな設計思想と現代的な回路技術を融合

Oriolus、落ち着いた音色と現代的な機能性を両立したBluetoothアンプ「1795MKII」

公開日 2025/12/12 00:00 編集部:太田良司
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オリオラスジャパンは、同社が取り扱うOriolus(オリオラス)ブランドより、聴き疲れしない自然な音が楽しめるとアピールするBluetooth対応のポータブルUSB-DAC/アンプ「1795MKII」を、12月12日に発売する。価格はオープンだが、税込60,500円前後での実売が想定される。

「1795MKII」

1795MKIIは、アナログライクな音色で根強い人気のあるDACチップ「PCM1795」を中核に据え、クラシックな設計思想と現代的な回路技術を融合したというポータブルDAC/アンプ。

開発には約3年を費やしたといい、過去モデル「Oriolus1795」の聴き疲れしにくい自然さと中域の心地よさを継承しつつ、現代の再生環境に合わせた性能と安定性を追求したと説明する。

PCM1795の差動電流出力特性を活かすため、電源レイアウトやアナログ段の動作点を中心に再設計し、周辺部品も見直した。親しまれてきたアナログライクな質感を保ちながら、輪郭の整った描写と静かな背景を両立した特性を目指したとしている。

PCM1795の魅力を活かし、過去モデルの音色を継承しつつチューニング

デジタル処理部にはサンプルレートコンバーターのAK4137EQを搭載し、Bluetoothで入力された音声をPCM 192kHz/24bitへアップサンプリング可能。独立クロック構成によりジッターを含むクロック由来のノイズ成分を低減し、また周辺の信号伝送経路を可能な限り短く設計し、帯域端まで濁りの少ない伸びと静寂感の両立を図ったという。

Bluetooth SoCには、低遅延かつ安定した信号処理を実現するというQualcommの「QCC5125」を採用。Bluetooth 5.2に対応し、コーデックはaptX HD/aptX LL/aptX/AAC/SBCをサポートする。

USBコントローラーにはXMOSの「XU316」を採用。PCM 768kHz/32bit、DSD256までのUSBオーディオ入力に対応する。デジタル処理部には独立レギュレーターを配置することで、USB部の負荷変動に起因する電圧の揺らぎ、ひいてはジッターを抑制。電源ノイズも低減を図り、音楽再生の背景の静寂感や、細部の再現性を高めたという。

外装はCNCステンレスの一体成形フレームと半透明ガラスを組み合わせたデザイン。派手さを抑えた落ち着いたカラーリングと端正なラインで、長期使用に耐える堅牢性と、道具としての普遍性を意識したとしている。外部からの衝撃や内部の不要な共振も抑え、音質への悪影響を排除した。

CNCステンレスの一体成形フレーム

ヘッドホン出力は3.5mmと4.4mm(バランス)を装備し、出力は3.5mmが200mW(1kHz / 32Ω)、4.4mmが400mW(1kHz / 32Ω)。S/Nは3.5mmが110dB、4.4mmが115dB、THD+Nは3.5mmが0.001%、4.4mmが0.009%としている。推奨負荷インピーダンスは16 - 600Ω。

連続再生時間は最大約8時間。給電はUSB-C(5V / 2A)にて行う。外形寸法は98×53×18mm、質量は200g。

 

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