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“和”のテイストと優れた音響構造を両立

フォステクス、創立50周年記念の開放型ヘッドホン「TH616」。黒胡桃無垢材削り出しハウジングとバイオダイナ振動板を採用

公開日 2023/09/15 13:24 編集部:成藤 正宣
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フォステクスは、同社創立50周年を記念した数量限定生産の開放型ダイナミックヘッドホン「TH616」を、2023年10月28日に発売する。価格はオープンだが、市場では税込154,000円前後での実売が予想される。

「TH616」

高級木材の黒胡桃無垢材を、日本の伝統的な木工細工を彷彿とさせるデザインで削り出したオープン型ハウジングと、超極細バイオセルロース繊維素材を利用した「バイオダイナ振動板」採用の50mmダイナミックドライバーを搭載したヘッドホン。“和”のテイストと優れた音響構造を兼ね備え、さらに国内工場で1台1台ていねいに組み上げることで、50周年モデルにふさわしいプレミアム感を備えたとしている。

黒胡桃無垢材のハウジングは、木々の隙間から差し込む太陽光が作り出す、幻想的な“光芒”をイメージした削り出しデザインを採用。音質的にも軽量化と剛性の確保を両立するだけでなく、ハウジング表面の均一化を避けることでモード振動の発生を抑制。これにより、不要な共振の低減を図っている。また、全ての開口部をそれぞれ異なる面積とすることで、音質に影響する特定周波数での共鳴も防止した。

黒胡桃無垢材を削り出した開放型ハウジングは、木々の隙間から差し込む太陽光が作り出す“光芒” をイメージしたという

バイオダイナ振動板は、同社が長年積み重ねてきたノウハウを活用し、バイオセルロース繊維とその他繊維などを最適条件で配合。低比重/高ヤング率/高内部損失を実現し、繊細で解像度の美しい中高域を再生するという。また、直線性のよいフリーエッジも採用し、振幅の大きな低中音域の再現性も高めた。

ドライバーには、磁束密度1テスラの強力な磁気回路も搭載し、低歪率かつ広大なダイナミックレンジを追求。加えて、機構部品には軽量かつ質感の高いアルミニウムを数多く採用。バッフル板の素材には高比重型樹脂を採用し、共振音の発生を低減させ、高い解像度/豊かな中域/良質な低音再生を実現したとのこと。

ケーブル着脱に対応し、コネクター部には硬度/耐摩耗性/耐食性の高いロジウムメッキ処理を施して信頼性を向上させた。日立金属(株)の高機能純銅素材「HiFC」を採用する6.3mm標準ケーブル(長さ3m)が付属するほか、別売バランスケーブル「ET-H3.0N7BL」に交換すればバランス接続も可能となる。

ケーブル着脱にも対応

イヤーパッドには、低反発クッションを包んだソフトレザー調の人工皮革パッドを採用し、装着感と遮音性を向上。レザー調ポーチも同梱する。

再生周波数帯域は5Hz - 45kHz、インピーダンスは25Ω、感度は96dB/mW。最大入力は1800mW。質量は約370g(本体のみ)。

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