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ANCオンのまま最長60時間再生

ゼンハイザー、ノイキャンヘッドホン「MOMENTUM 4 Wireless」。性能・デザイン大幅刷新

公開日 2022/08/09 07:00 編集部:成藤 正宣
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ゼンハイザーは、ノイズキャンセリング搭載Bluetoothヘッドホンの新モデル「MOMENTUM 4 Wireless」を正式発表。ホワイトを2022年8月23日、ブラックを9月下旬より発売するとアナウンスした。価格はオープンだが、市場では税込54,890円前後での実売が想定される。

「MOMENTUM 4 Wireless」(ホワイト/ブラック)

今年6月に発表されたモデルの詳細が明らかとなったかたち。従来モデル「MOMENTUM 3 Wireless」から、音質/ノイズキャンセリング(ANC)/通話品質/バッテリー持ち/装着性などあらゆる面を再構築し、「一度聴いたら、もう戻れない」モデルに仕上げたと謳っている。

ドライバーユニットとなる42mmトランスデューサーは、振動板に新たな素材を採用。歪みを最小限に抑えつつ、低音から繊細な高音、細部まで豊かに描き、すべての周波数帯域を忠実に再現。鮮やかで躍動感のある美しいサウンドを再生すると同時に、耐久性も高めたという。

また、音がユーザーの耳にダイレクトに届くようバッフルの角度を調節する「アングルバッフル技術」を導入。特に高域の伝達を改善することで、より自然なサウンドステージを作り出すという。また、バッフルは制振性も高めているとのこと。

完全ワイヤレスイヤホン「MOMENTUM True Wireless 3」と同様に、BluetoothチップとDAC/ANCチップを独立させた2チップ構成を採用。各機能を2つのチップに分散することでより効率的な処理が可能となり、音質が大幅に強化されたとしている。

ANCも改善され、風切り音やノイズが入りにくいマイク配置から再検討を行った。ゼンハイザーのヘッドホンとしては初めてMEMSマイクを採用し、ノイズや歪みの低減を図った上、マイクの搭載数自体も従来モデルから増加。ANC用 4基/通話用 4基の計8基となった。

BluetoothとDAC/ANCチップを独立させたほか、マイクもこれまでより多くの計8基を搭載。ANC/通話性能どちらも強化した

ANCの方式はフィードフォワード/フィードバックの2方式を組み合わせたハイブリッド式を採用。周囲の騒音レベルに合わせてANCの効き具合を自動的に調整するアダプティブノイズキャンセリングにも対応した。合わせて、イヤーパッド形状の刷新により物理的な遮音性(パッシブノイズアイソレーション)も向上させている。

外音取り込み機能も搭載しており、ハウジングのタッチ操作によりANCから切り替えが可能。音の取り込み量もタッチ操作で調節することが可能だという。なお、ANCまたは外音取り込みは、電源オンの間は常に動作する仕様とのことだが、バッテリー持ちは最長60時間を確保。5分間の充電で最長4時間再生できる急速充電も備えている。

通話性能に関しても、4基のMEMSマイクによるデジタルビームフォーミングにより集音性能を強化。通話時には自動的に風切り音を抑制し、明瞭な音質を追求した。

本体デザインは従来モデルから一新。ヘッドホンと頭部の接する面を増やし、重量が均等に分散されるよう調整することで、装着感の向上を図った。ヘッドバンドは外側にファブリック地、内側にはシリコンカバークッションを採用。イヤーパッドにはヴィーガンレザー(合皮)を用いている。ほか、付属のキャリングケースもスリムな形状へと改良された。

形状は従来モデルから一新され、ヘッドバンドにはファブリック素材が用いられる

よりスリムになったキャリングケースが付属

ヘッドホンの着脱に応じて自動的に音楽再生/一時停止を行う「スマートポーズ」、さらにヘッドホンを持つと自動的に電源が入り、15分放置することで電源が切れる「オートオン/オフ」も装備。電源の切り忘れによるバッテリーの浪費を解消したとアピールしている。2台までの機器と同時待受ができるマルチポイント、専用アプリ「Smart Control」にも対応する。

Bluetoothはバージョン5.2、コーデックはaptX Adaptive/aptX/AAC/SBCをサポート。aptX Adaptiveは安定性を重視して48kHzまでの対応となる。また、次世代のBluetoothオーディオ規格となるLE Audioにはついては、現段階では非対応となる。

周波数特性は6Hz - 22kHz。質量は約293kg。

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