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モジュール追加で従来スピーカーでも再生が可能

Dolby、家庭用「Dolby Atmos」発表 − '14年秋には対応BDが登場

2014/06/24 ファイル・ウェブ編集部
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米Dolby Laboratoryは、同社の音声技術「Dolby Atmos」(ドルビーアトモス)に対応する家庭向け製品が間もなく登場すると発表した。


家庭用「Dolby Atmos」は、2012年の映画館向け「Dolby Atmos」(関連ニュース)登場時点から検討され、ホームシアターのサウンド向上と共に、ユーザーが柔軟にシステム設定できることを目標として開発が進められていた。

日本時間の昨日晩の時点で、オンキヨーがすでにこの家庭用「Dolby Atmos」に対応するAVアンプを発売することを明らかにしている(関連ニュース)。Dolby Laboratoryによれば、複数社から今後も家庭用「Dolby Atmos」対応製品が発表されていくという。

Dolby Atmosは、リスナーの頭上にスピーカーを設置し、天井方向も含めた立体的な音場を展開することが最大の特徴だが、こうした音響効果を家庭で再現するために、複数の方法を用意している。

もちろん第一となるのは天井スピーカー設置が可能な場合だが、同社も「多くの場合は天井には設置できない」としている。こうした天井設置ができない環境に向けて、従来のスピーカー設置場所のままに頭上からのサウンドを実現できるDolby Atmos対応の「Dolby Atmos-enabled speakers(ドルビーイネーブルドスピーカー)」が、Dolbyのパートナーとなるメーカーから提供される。

また、すでに使っているスピーカーでDolby Atmosを楽しむ場合、「Dolby Atmos-enabled speaker module(ドルビー・イネーブルド・スピーカー・アドオン・モジュール)」を使って、既存のスピーカーをDolby Atmosに対応させることが可能となる。なお、同社は「このモジュールを使ってのDolby Atmos再生が最も一般的になるだろう」ともコメントしている。

Dolby Atmos対応コンテンツについても言及。2014年秋にはDolby Atmosで制作した映画BDを発表すると共に、動画配信サービスも開始する。2015年初めには、さらに多くの発表がある予定とのことだ。なお、Dolby Atmos対応のBDについては、一般的なBDプレーヤーであれば再生が可能だという。

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