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デンマークのブランドAIAIAI製品も

<ヘッドホン祭>Skullcandy、低音で振動するヘッドホン「CRUSHER」/米Abyss、55万円のアルミヘッドホン

公開日 2013/10/26 18:34 ファイル・ウェブ編集部
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「秋のヘッドフォン祭 2013」が東京・青山の「スタジアムプレイス青山」で開催されている。本記事では、Skullcandy、Jaben、ストウキョウのブース内容をレポートする。

Skullcandy

今回がヘッドフォン祭初出展となるSkullcandyは、低音にあわせてハウジングが振動するヘッドホン新モデル「CRUSHER」を出展している。11月1日の発売を予定しており、価格は13,000円(税込)。

CRUSHER

内部には、「Sensation55 Driver」と「REX40 Driver」という2基のオリジナルドライバーを搭載している。Sensation55 Driverが、55Hz以下の周波数に反応してハウジングをブルブルと振動させることが大きな特徴。本体側面に備えるスライダーで、低域の出力をコントロールすることもできる。

側面に備えたスライダーで、低域の出力を調整できる

ハウジングには、低音を高めつつ歪みを抑えるアコースティックポートを設けている

内部にはパワーアンプを搭載しており、スマホなどのポータブルプレーヤーでも迫力のある再生が行えるよう配慮している。また、本体を使用しないときにはパワーアンプの電源を自動でOFFにする機能も備えている。感度は102dB/mWで、インピーダンスは32Ω。

CRUSHERのハウジング内部拡大模型

ドライバーユニットの拡大模型。手に持っているのがSensation55 Driver

付属ケーブルは長さ130mmで、プラグ形状は3.5mmステレオミニ。スマホ対応のマイク付きインラインリモコンを備えている。

スマホ用のマイク付きインラインリモコン


ブース内には、そのほかにも発売中の人気モデルがずらりと並ぶ
本日、ヘッドフォン祭の会場で行われた同社の発表会では、本機の搭載ドライバー開発者であるレックス氏が登場。レックス氏は、「Skullcandyのヘッドホンはデザイン性があり、ファッションアイテムとして認知されている面もあるが、音質にもしっかりこだわってドライバーを開発している」とアピールした。

レックス氏

レックス氏によれば、音質に影響するというドライバーのエアーギャップについては、特に研究を重ねているとのことだ。本日のプレゼンテーションでは、どういった電磁波がエアーギャップにどう影響するかを研究したスライドも紹介された。また、ダイヤフラムの動く面積をいかに拡大できるかにも注力しているという。レックス氏は「ドライバーを開発することが好きで、より良いドライバーを開発することに尽力している」と語った。

ドライバーのエアーギャップについて特に研究を重ねている

製品開発中の模様もスライドに映された


Jaben

Jabenは、米Abyssブランドの開放型ヘッドホン「AB-1266」を参考出展している。筐体はアルミ削り出しで高品質のアルマイト処理を行っており、国内価格はおよそ55万円という高価なモデル。国内では年内の発売を目指しているという。

AB-1266

ドライバーにはネオジウムマグネットを採用し、最適のスロットパターンに配置。独自の技術による極薄、超軽量というダイヤフラムを用いた平面駆動を採用しており、平面駆動では一般的である背面マグネット構造で発生する背後からの反射についても抑える構造とした。

フロントバッフルは共振対策を組み込んだ低炭素銅製としている。側面には特殊アルミニウムを配置することで通気性を確保し、音響特性をダイヤフラムにあわせている。周波数特性は5Hz〜28kHzで、インピーダンスは46Ω、感度は85dB。

イヤーパッドは高級ラムスキン製で、装着製にも配慮している。なお、イヤーパッドと本体はマグネット接着しており簡単に取り外しが可能で、好みの位置に調整することができる。本体ヘッドバンドの真ん中には、特殊な調節機構を設けている。

イヤーパッドはマグネットで取り付けている

製品には大型のキャリーバッグが付属する

製品には、JPSラボ製の専用2.5mバランスケーブルと、4pinのXLRバランスアダプターおよびシングルエンド標準アダプターが付属する。なお、本体内部のAlumiloyケーブルとダイヤフラム周りの配線もJPSラボ製のものを採用しているとのこと。今回のヘッドフォン祭会場では、本機を国内未導入の米Cavalliのヘッドホンアンプ「Lightning Gold」と組み合わせた試聴デモを実施している。なお、このAB-1266とLightning Goldのスペシャルセットが、ヘッドフォン祭会場限定特価の100万円で販売されている。

そのほか、同社のGoVibeブランドからは、年内発売予定のバランス駆動対応ポータブルDACアンプ「Maverick」も参考出展。入力端子にバランス入力と光デジタル入力を装備し、出力端子にはヘッドホン用バランス端子のほかにRCAも搭載する。ゲイン切替機能も備えている。

Maverick

今回のヘッドフォン祭の会場では、hippoブランドのイヤホン「ProOne」を特別にバランス接続用にリケーブルしたモデルと本機をセットにして、イベント特価の5万円で先行販売している。

また、国内での取り扱いは未定とのことだが、カナダのスピーカーブランド psbが開発したヘッドホン「M4U 1」「M4U 2」や、NADブランドのヘッドホン「NAD VISO HP50」なども参考出展している。

左から、NAD VISO HP50、M4U 1、M4U 2

NCヘッドホン M4U 2


ストウキョウ

ストウキョウは、デンマークのヘッドホンブランドAIAIAIの製品を出展している。

ストウキョウブースの様子

AIAIAI/Tracks Kitsune Edition

フランスのファッションブランド“KITSUNE”とコラボしたファッショナブルなヘッドホン「AIAIAI/Tracks Kitsune Edition」や、グラミー賞受賞経験もあるサウンドエンジニアYoung Guruのプロデュースヘッドホンなどを公開している。

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