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音質面でのこだわりを解説

「同価格帯のプリメインにも負けない音楽再生能力」 − ソニーが新AVアンプ「STR-DN1040」体験会実施

2013/06/18 ファイル・ウェブ編集部
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ソニーは、7月20日に発売を控えるAVアンプの新製品「STR-DN1040」について、一部メディア向けの体験会を実施。内部基板の様子なども披露しながら製品の特徴について解説した。

STR-DN1040

「STR-DN1040」は実用最大出力165W/chの7.1ch AVアンプ。8入力2出力のHDMI端子を備えている。Wi-Fiを内蔵し、AirPlayやBluetoothにも対応。有線LAN接続時や本体前面のUSB端子での接続時には192kHz/24bitのWAV/FLAC再生にも対応する(関連ニュース)。

背面端子部

本日の体験会では主に音楽のステレオ再生についてデモ。「いかに音楽を鳴らすかということにこだわって設計している。ひょっとしたら同じ価格帯のプリメインアンプにも負けていないのではないかというレベルに仕上がってると自負している」(同社ホームエンタテインメント&サウンド事業本部 V&S事業部HA部1課 エレクトリカルエンジニア 渡辺忠敏氏)という。

従来機との比較で音質に影響を与えているのは主に2点で、まずひとつめが基板の材質を変更したこと。「STR-DN2030」では紙と樹脂を固めた紙フェノールを採用していたが、「STR-DN1040」ではハイエンドモデルのESシリーズ同様にガラスエポキシ基材へと変更。強固さとしなやかさを兼ね備える同素材への変更で剛性を確保したことにより、音離れがよくなっているという。

新基板では素材を変更することで剛性を高めた

もうひとつの理由が、パワーアンプ部を新規設計したこと。エントリークラスモデルで従来まで採用していたメタルコアモジュールの中身を基板に展開し、さらに汚れた電源でも影響を受けにくい設計にすることで音質向上を図っているという。

従来機の基板。中央よりやや下側に複数ささっている板のようなものがメタルコアモジュール

また、以前の記事でも紹介しているように、ソニーのホームオーディオ機器用に新規開発された抵抗器を使っているほか、音の良い「“ES”専用はんだ」を使用。新規開発の大型ブロックコンデンサーをアンプ用電源供給回路に使用するなどもしている。

さらに、シャーシも新規設計。絞りビームの横幅やレイアウトを変え、不要振動や共振の低減を図っている。また、「結構熱の出るパワーアンプを実装しているため、放熱穴の開け方も工夫している」とのことで、互い違いにしたり大きさを少しずつ変えるなどで共振しないように配慮しているという。

新設計シャーシも音質向上に寄与

こうした新シャーシについて「ビスの閉め方など微妙な違いでも機敏に反応してくれる。ポテンシャルの非常に高いシャーシになっている」とコメント。「しっかりした土台というものをシャーシによって実現できている」とした。

フット部もオフセットにするなどで固有振動対策を施している

なお、海外モデル「STR-DN1030」が海外オーディオ誌からスピーカーの違いによる相性を指摘されたそうで、「それを真摯に受け止め、スピーカーとの相性を選ばないように設計している」とも説明した。

そのほか、Windows 8ではDLNAによる音楽再生がより簡単に行えるようになったことなども紹介。AirPlayやBluetooth、MHLなどにも対応していることにも触れながら、「今は本当に色々な音楽の聴き方が出てきているがその全てに対応できる。音で選んでもらえる商品だと思っている」とコメント。「発売前だが、かなり予約ももらっている」と好評であることを紹介するとともに、コストパフォーマンスの高さをアピールした。

AirPlayにも対応

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