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JH Audioや超弩級ヘッドホン「LCD-3」も

<ヘッドフォン祭>ラトック、DSD対応「HDMI DAC」公開/ALO新ポタアン/ADLの新ヘッドホンアンプも

公開日 2011/10/29 19:07 ファイル・ウェブ編集部
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10月29日、東京・青山のスタジアムプレイスで開催されたフジヤエービック主催「秋のヘッドフォン祭2011」。

完実電気ブースのうち、ラトックシステム、ミックスウェーブ、フルテック、アコースティック・リヴァイブ、PS AUDIO、光城精工の展示内容を紹介する。

■ラトックシステムはDSDデコード対応の「HDMI DAC」を参考出展

ラトックシステムは、HDMI入出力を備えた「HDMI DAC」の試作機を出展し、話題をさらっていた。PCMはもちろんDSDにも対応し、Wolfsonの8741によって、DSDをいったんPCMに変換することなく、ダイレクトにD/A変換し、出力することが可能だ。

「HDMI DAC」試作機

今回の試作機は2chまでしか対応していないが、実際に商品化する際には7.1chまで対応させる予定という。今日のデモはSACDプレーヤーからからHDMIで出力したDSD信号を本機に入力し、出力していた。

そのほかヘッドホンアンプも内蔵することは決まっているが、たとえばUSB入力端子を設けるか、ディスクドライブを用意するかなどの仕様はまだ未定という。担当者は「早ければ2012年の春から夏にかけて発売したい」と話していた。

ラトックシステムは新製品をもう1機種発表した。予価70〜80万円というルビジウムクロックジェネレーターで、2011年末から2012年初にかけて発売する。

ルビジウムクロックジェネレーターの試作機

10MHzのアトミッククロックで、出力はBNC(50Ω)。ワードクロックジェネレーターのマスターとして使用できる。

■ミックスウェーブはALO Audioなどの新製品を大量展示

ミックスウェーブは、ALO Audioなど同社取り扱いブランドの新製品を大量に出展し、話題を集めていた。

事前に発表していた通り、ALO Audioの新ポータブルヘッドホンアンプ「RXampMK III」が出展された。バランス入力/出力に対応したヘッドホンアンプで、低域を調節できるローブースト機能も備えている。価格は未定だが、来年春頃の発売を予定している。

ALO Audioの新ポータブルヘッドホンアンプ「RXampMK III」

ALO Audioからは、真空管を内蔵したポータブルヘッドホンアンプ「Continental」も登場。以前限定販売していたモデルだが、一部デバイスの入手が困難になったため、販売を一時取りやめていた。そのデバイスの供給が再開されたため、表面仕上げなどを一部変更し、再発売するという。

「Continental」。左が旧モデル、右が新モデル。マット仕上げになって指紋が目立たなくなった

JH Audioからは「JH-3A」が登場した。単なるヘッドホンアンプではなく、内部にクロスオーバーも内蔵し、8ドライバーの「JH-16 PRO」へ、片チャンネル2本のケーブルで音声信号を伝送するとう特徴的な仕様を備えている。JH-3AとJH-16 PROは、ペアで20万円程度の販売価格を想定しているとのこと。

JH-3AとJH-16 PRO

JH-3Aの前面

またヘッドホンで注目を集めていたのは、AUDEZE「LCD-3」の展示。まだ正式にミックスウェーブが取り扱いを決めたわけではないというが、約2,000ドルの超高級ヘッドホンであること、またそのルックスの重厚さから、試聴を求める来場者の列が絶えなかった。

AUDEZE「LCD-3」

ルックスもかなり重厚感がある

■フルテックは新モデル「ESPRIT」を発表

フルテックは、ADLブランドの新製品を展示し、話題を集めていた。

「ESPRIT」はUSBのほか、光/同軸デジタル入力を各1系統、RCAライン入力を2系統備えたヘッドホンアンプ内蔵USB-DAC/DDC。出力端子はステレオRCAを1系統、光デジタル出力を1系統装備する。なおUSBは96kHz/24ビットまで、同軸/光デジタル入力は192kHz/24ビットまで対応する。

ADL「ESPRIT」

背面端子部

そのほかケーブルでも新製品を用意。「iD-35R」はステレオミニ - RCAケーブルで、年内の発売を予定する。価格は未定。本日は展示されていなかったが、15cmのiPodドック端子 - ステレオミニケーブル「iD-30」も年内を目途に発売する予定。価格は4,000円程度を想定している。

ステレオミニ - RCAケーブル「iD-35R」

■アコースティック・リヴァイブは多彩なラインナップを展示

アコースティック・リヴァイブのコーナーでは、同ブランドの多彩なケーブルやアクセサリーの製品群を一堂に展示。中でも、USBケーブルのあいだに挿んで使用し、ノイズを抑制する“USBアイソレータ”「RUI-1」、同じくLANケーブルのあいだに挿むことでノイズを抑える“LANアイソレーター”「RLI-1」などに注目が集まっていた。

“USBアイソレータ”「RUI-1」

“LANアイソレーター”「RLI-1」

■光城精工/PS AUDIO

光城精工は、電源機器「Faily MK II」「Hum Erasor」「Soft Starter」などを展示。またケーブルでは参考出品として「Perfection 3」を展示していた。

光城精工の電源機器「Faily MK II」「Hum Erasor」「Soft Starter」

「Perfection 3」などのケーブルも出展

PS AUDIOでは、電源リジェネレーター「Perfect Wave Power Plant 10」が目玉。従来モデルに比べ大きな入力電圧変動にも対応し、また出力電源の供給能力も強化した。

電源リジェネレーター「Perfect Wave Power Plant 10」

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