HOME > ニュース > パナソニック、DIGAの番組を無線転送できるポータブルメディアプレーヤーを発売

Android 2.1採用でDIGAからの放送転送も

パナソニック、DIGAの番組を無線転送できるポータブルメディアプレーヤーを発売

公開日 2011/02/14 15:00 ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
パナソニックは、OSにAndroidを採用し、同社のレコーダー“DIGA”と連携するポータブルメディアプレーヤー「SV-MV100」を3月18日に発売する。

SV-MV100

横持ちももちろん可能

価格はオープンだが3万円前後での販売が予想される。本体色はブラックとホワイトの2色を用意する。

背面のカラーはブラックとホワイトの2色(プリント部の表示などは製品化の際に変更される可能性があります)

OSにAndroid 2.1を採用し、動画や音楽の再生、ネットブラウズなどが可能なポータブルメディアプレーヤー。なおAndroidマーケットは利用できず、今後OSのバージョンを2.2以上などにアップデートする計画はない。

■ネットワーク対応ポータブルメディアプレーヤー

まず本機の基本仕様を見ていこう。ディスプレイは3.5型で、解像度は854×480画素。タッチ操作が行えるがマルチタッチには対応していない。また加速度センサーを内蔵し、本体の向きに応じて画面レイアウトを切り替える。

ホーム画面

Androidのアプリ一覧画面

本体に16GBのフラッシュメモリーを内蔵。フルサイズのSDメモリーカードスロットも備え、SD/SDHC/SDXCメモリーカードを使用して容量を拡張できる。

側面に電源とボリュームスイッチを装備

SDカードスロットはフルサイズ

ワンセグチューナーとFMチューナーを内蔵。ワンセグは録画も行え、最大12番組の予約録画も可能だ。

動画はH.264(Baseline)、MPEG-4(Simple)、WMVの再生が可能。対応するビットレートは最大4Mbpsで、HD動画の再生には対応していない。JPEG写真の表示も行える。

動画再生時の画面。「30秒送り」「10秒戻し」機能を用意

音楽はMP3やAAC、WMAの再生が可能で、従来から同社が展開してきたSDオーディオ規格にも対応している。音質にもこだわっており、圧縮で失われた高域成分を補間する「リ.マスター」を搭載するほか、クリア/ヘビー/トレイン/ロック/ポップス/ジャズ/ニュース/シネマ/スポーツの9種類の音質モードも用意している。またカナル型イヤホンも付属する。

音楽プレーヤーで楽曲名を表示したところ

アルバムアートを表示し、スワイプで目当ての作品を探すことも可能

動画や音楽はWindows Media Playerでの同期が可能なほか、ドラッグ&ドロップでの転送にも対応。Windows Media Playerで転送した際は、Windows Media DRMで著作権保護されたデータの再生も行える。

そのほか、Wi-FiはIEEE802.11b/gに準拠する。AOSSやWPSにも対応している。

ネットワーク機能ではブラウザを搭載しているが、Flashには非対応。メールやYouTube、ポッドキャスト、RSSリーダー、radiko.jp、DLNAプレーヤーアプリがプリインストールされている。このほか、NECビッグローブが、本機向けのアプリケーションダウンロードサービスを5月に開始する予定。

バッテリー持続時間は長く、動画再生では12時間(輝度最小時)、音楽は約50時間の連続再生が可能だ。充電時間は通常時で約4時間30分。

本体外形寸法は119.7W×60.0H×14.7Dmm(突起部除く)、質量は約130g。

底部にマイクロUSB端子とイヤホンジャックを装備

■DIGA内の番組をWi-Fiで自動転送可能

本機はDIGAとの連携機能が充実していることが最大の特徴。2011年2月から順次発売を開始しているDIGA新機種とWi-Fiで接続することができ、「お部屋ジャンプリンク」機能が利用可能。これによりDIGAの地上・BS・110度CSチューナーを利用した「放送転送」によるテレビ視聴や、DIGAのHDD内の録画番組や写真の視聴が行える。なお放送転送や録画番組の転送は、視聴する番組をリアルタイムエンコードしながらWi-Fiで転送することで実現している。

現時点で本機とのお部屋ジャンプリンク接続に対応しているDIGAは、DMR-BZT900/BZT800/BZT701/BT700/BZT600/BWT500。

「お部屋ジャンプリンク」ではネットワーク経由での番組転送も行え、DIGAから本機へ、Wi-Fiを使ってVGA画質、約1.5Mbpsの番組動画を転送することができる。16GBの内蔵メモリーの場合、約19〜20時間の番組を保存できる。なおネットワーク経由での転送はDTCP-IPムーブで実行され、ダビング10のムーブ回数が1回減る。

転送は手動もしくは「かんたん自動転送」で行える。かんたん自動転送の場合、録画番組の転送期間を「最新3日分」「最新1週間分」「最新2週間分」「期間制限なし」の4種類から選択できる。

転送する番組の期間も設定可能だ

転送を開始する時間も設定できる。早朝に転送を開始する設定にしておけば、朝起きた時に昨晩録画した番組がすでにMV100に転送されている、という使い方が可能になる。ただしネットワーク転送するVGA動画は、放送終了後に等倍の時間をかけてエンコードする仕様。このエンコードが終わっていない段階で自動転送設定をした時間になった場合、転送は行われない。またDIGAが番組録画中の場合も転送は開始されない。

自動転送を開始する時間を設定できる

ネットワーク経由で番組を高速で転送するためには、DIGAでの予約録画時に、持ち出し番組の作成をONにし、持ち出し方法「ネットワーク経由」を選択する必要がある。

DIGA側の持ち出し番組設定画面

DIGAに接続すると使用できるメニューが表示される

また本機側では、転送設定を行う際に転送先を内蔵メモリーまたはSDカードから選択する必要があるが、内蔵メモリーとSDカードをまたいで記録容量を使用することはできない。

DIGA側で、録画した番組をあとから持ち出しができるようエンコードし、転送することも可能だが、エンコードは等速で行われ、実時間が必要となる。

このほか本機では、SDカードを使用する番組持ち出しも利用できる。これは従来から携帯電話などですでに実現しているもの。DIGAでSDカードに記録した、VGAまたはワンセグ画質の番組を本機で再生することができる。

なおSDカード経由とネットワーク経由の番組転送は、使用している著作権保護技術が異なる。このため、たとえば「SDカード経由」で持ち出し設定した番組は、ネットワーク経由で転送することができない。逆も然りで、ネットワーク経由での持ち出しを選択した番組はSDカードに記録できない。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク