レコーダーのCMカット機能中止問題について各社に聞いた

ファイル・ウェブ編集部
2011年02月10日
本日、読売新聞など一部メディアが、「CMオートカット機能がついたレコーダーやテレビが生産中止になる」と報じた。

報道では、民放テレビ各局が加盟する社団法人 日本民間放送連盟が、同種機能を問題視していたことに対し、電機メーカー大手が歩み寄ったとしている。

当サイトの読者ならご存じの方が多いだろうが、録画時にチャプターを付与して本編部分とCM部分を自動分類する機能は、主要メーカーの最新レコーダーならば、ほぼ全製品が搭載している。

ただし、再生時に本編部分のみを自動で連続再生する機能については、メーカーによって搭載/非搭載の対応が分かれている。

三菱電機のREALブルーレイは「オートカットi」機能により本編部分のみを再生することができる。東芝のREGZAブルーレイも「おまかせプレイ」で同様の操作が可能だ。

ソニーのBDレコーダーは、本編のみの自動再生ができることを公式に謳ってはいないが、「ダイジェスト再生」で「長め」に設定すれば、かなりの高い精度でCMのみが自動スキップされる。裏技的に活用しているユーザーも多いだろう。

パナソニックのブルーレイDIGAは基本的に手動でスキップする方式。シャープのAQUOSブルーレイも同様だ。

このうち、今回の記事で機能の搭載を中止すると報道されているのは三菱電機と東芝。この両社と、類似機能がユーザー操作によって実現できるソニーに話を聞いた。

■三菱電機「オートカットiを見直す」

三菱電機のレコーダーや録画テレビは、従来から内蔵HDDに予約録画した番組の番組部分、またはCM部分だけを自動で再生できる「オートカットi」機能を搭載している。「お客様から大変評価を得ている機能」(同社)という。

三菱“REALブルーレイ”「DVR-BZ340」「DVR-BZ240」

同社は今後の対応について「通常、毎年春に新製品を発売するが、そのタイミングで発売する機種については『オートカットi』機能を見直す」としている。REALブルーレイだけでなく、録画機能内蔵テレビも同様に対応する。具体的にどう機能を見直すかについては検討中という。

機能見直しの背景について同社は「民放連さんが昨年、CMカット機能について問題視する発言を行ったと聞き、以降、民放連さんと意見交換を行ってきたことは事実。ただし、製品の個別機能については当社が判断したことだ」と述べている。

■東芝「今後の商品については回答できない」

東芝のREGZAブルーレイは「おまかせプレイ」機能を搭載している。見たい番組を選び「おまかせ」ボタンを押すと、本編部分だけのプレイリストを自動作成して再生を開始。同社サイト上でも「手間なく本編だけを楽しめます」としており、CMカットができることを告知している。

東芝の「見るナビ」画面。ここから「おまかせ」ボタンを押すと本編部分だけを再生できる

同社広報部は「報道が具体的に何を指しているか分からないが、おそらく『おまかせプレイ』について書かれているのだろう」とコメント。今後の商品計画についても尋ねたが「今後発表する予定の商品の、個別機能については回答できない」と、具体的な機能見直しについては明言を避けた。

■ソニー「CMスキップとは一切謳っていない」

ソニーのBDレコーダーには「ダイジェスト再生」機能が搭載されている。

ダイジェスト再生は、録画番組を解析し、スポーツの盛り上がってるシーンや音楽番組の歌唱シーンなど、重要と判断した部分だけを再生する機能。設定は「短め」「普通」「長め」で調整可能だが、「長め」に設定すれば、かなり高精度でCMのみを自動スキップすることができる。

ソニーのBDレコーダーは「ダイジェスト再生」機能を装備

同社広報部は「CMスキップ、あるいは本編のみ再生などとは一切謳っていないし、『長め』設定でもCMが再生されることも十分あり得る」とコメント。機能を搭載し続けることに問題はないという見方を示した。

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