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インターシティのデジタル対応ヘッドホンアンプ試作機も

<ヘッドフォン祭>Microshar“G2”ヘッドホンアンプ/JH AUDIOのカスタムイヤホン/North Star Designの32bit対応DAC

2010/05/08 ファイル・ウェブ編集部
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(株)フジヤエービック主催のイベント「春のヘッドフォン祭 2010」が本日、中野サンプラザで開催された。本項ではアクアルームとフォレストルームに出展されていたブースの展示内容を中心に紹介する。

ポーカロラインはMicrosharの新作ポータブルヘッドホンアンプを披露

ポーカロラインが取り扱う米国のヘッドホンアンプメーカー「Microshar」のポータブルヘッドホンアンプが昨年の発売以来、早くも“G2”に進化した。今回のイベントには国内発売前の製品が届けられた。

USB DAC内蔵の「「μAMP109 G2+」

ストレートのヘッドホンアンプ「「μAMP109 G2」

新製品は「μAMP109 G2」と、USB DAC機能を内蔵する「μAMP109 G2+」の2機種。前機種からの主な変更点は、電源部を充電式のニッケルバッテリーから、同社オリジナルのリチウムイオン充電池へ変更した点。これにより3〜4時間でフル充電し、連続12時間の駆動を実現している。電源を変更したことで「サウンドの情報量や押し出し感がアップしている」(展示説明員)という。

G2+の背面端子部

外装も持ち運び時の機能性向上を狙って変更されている。筐体素材にアルミニウムを用いた点は従来機と同じだが、G2ではアルマイト加工を施して、凹凸部をなくしている。これにより、iPod touchやiPhoneにアタッチして使う際も、プレーヤーの液晶部分を傷つけないよう工夫が凝らされた。またフロント面のビス類も、従来機ではビスの頭の部分がボディから出っ張るかたちで止められていたが、G2ではビス止め部に窪みを設けて配置することで、筐体全体をフラットな形状にして、持ち運びやすく仕上げている。

表面を滑らかなアルマイト加工に仕上げている

ビス止めも窪みを作ってから打ちこむことで、外装の凹凸を可能な限り少くしている

そのほか、本体の軽量化や奥行きサイズの縮小も図られている。発売は5月からスタートし、価格はオープンだがG2が35,800円前後、G2+が45,800円前後で販売される見込みだ。

tangentのネットワークプレーヤー「NET-200」


JH AUDIOのカスタマイズ対応イヤホンを展示するミックスウェーブ

ミックスウェーブは5月から発売した米JH AUDIOのカスタムインイヤーモニター(関連ニュース)の展示が注目を集めた。

今回のイベントに出展されたのはミックスウェーブが取り扱う「JH 16Pro」「JH 13Pro」「JH 11Pro」「JH Pro10」の各種。最上位機の16Proは低域にダブルデュアル、中域/高域にそれぞれシングルデュアルのバランスド・アーマチュア型ユニットを搭載した3ウェイ8ユニットモデルとなり、価格はオープンだがインプレッション代込みで168,000円前後で販売される見込みだ。

JH AUDIO「11pro」

Westoneからは昨年のイベントに出展されたカナル型イヤホン「UM3X」(関連ニュース)のバリエーションとなる、ケーブル交換対応モデルが参考出展された。バランスド・アーマチュア・ドライバー×3基、3ウェイのパッシブ型クロスオーバーネットワークも内蔵する点などは通常モデルと同じ。6月の発売が予定されており、5万円弱の価格設定が見込まれている。

WESTONE「UM3X」のリケーブル対応モデル

本体トップとケーブルの取り外しが可能

そのほか、同社取り扱いのブランド「WEISS」からは192kHz/24bit対応のDAC「DAC 202」や、Firewire/SPDIF/AES EBUのデジタル入力を備えるDDコンバーター「INT 202」などもお披露目された。

INT 202

DAC 202


devilsound社の「devilsound DAC」

Sonicweld社のDDコンバーター「diverter」



192kHz/32bit対応のUSB DACがNorth Star Designから登場

ナスペックは、同社が取り扱うNorth Star DesignのDAC新製品として、192kHz/32bit USB対応のDAコンバーター「USB dac32」を出展した。

USB dac32

音声入力は同軸/バランス/光デジタル端子のほか、USB入力も備えている。出力はアンバランスとバランスを1系統ずつ。この日の展示では詳しい内容はまだ明らかにされなかったが、国内では来月の発売が予定されているという。価格もまだ未定だが、展示説明員によれば25万円から30万円の間が見込まれているという。

この日の展示では、Cambridge Audioの「DAC MAGIC」やPro-Jectの“Componentシリーズ”より「Head Box SE II」も出展され、デモを体験できた。

Head Box SE II

DAC MAGIC


インターシティはデジタル入力対応のヘッドホンアンプ試作機を展示

コンソールなど放送局向けなど業務用音響機器も取り扱うインターシティは、プロフェッショナル製品のニーズから培ったコンシューマー向けオーディオ製品も手がけている。

昨年の「秋のヘッドフォン祭2009」では、独自開発のアナログアンプを搭載したヘッドホンアンプを展示したが、今年は現在開発中のデジタル入力対応のヘッドホンアンプ「DASH1(仮称)」にスポットを当てている。


DASH1

本機の外装やインターフェースはまだ試作段階での出品であるとのことだが、デジタルの音声入力にはUSBのほか、同軸・光・バランス入力が設けられる予定であるという。ヘッドホン出力はフロントに3.5mmミニジャックと6.3mm標準ジャックが1系統ずつ設けられる。発売時にはDAC搭載モデルとDAC非搭載モデルのほか、DACとADコンバーターを搭載するモデルの3種類が用意され、基本のDAC搭載モデルが12万円前後の価格設定を予定しているという。展示説明員によれば「DACのデバイスはその時々で最新のものをプラグインで組み込めるような仕様を計画している」という。

左はアナログアンプの「HD-1L」

バランス仕様のヘッドホンにも対応する「MBA-1 Platinum」と標準プラグに特化した「MBA-1S」

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