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第一弾はパイレーツ・オブ・カリビアンシリーズなど

ディズニー、本編映像をmicroSDカードに収録した「DVD+microSDセット」を発売 − 2009年秋冬の商品説明会を開催

2009/07/22 Phile-web編集部
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ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメントは、本編DVDに加えて本編内容を収録したmicroSDカードをセットにした「DVD+microSDセット」を11月4日より発売する。


DVDパッケージの中にmicroSDカードがセットになっている(写真は試作品)
発売する製品は、人気作やヒット作を中心に厳選し、作品によって3,360円(税込)と4,935円(税込)の2パターンの価格帯を設定する。第ー弾発売となる11月4日には、「ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー」、「モンスターズ・インク」の2作品を4,935円(税込)で、「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」、「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」、「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」、「ナショナル・トレジャー」、「ナショナル・トレジャー2 リンカーン暗殺者の日記」の5作品を3,360円(税込)で販売する。


外出先でもワンセグ対応携帯電話やポータブルBDプレーヤー、ポータブルワンセグテレビ、カーナビ経由で視聴できる

パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズなどが第一弾として発売される
視聴は、録画機能付きのワンセグ対応携帯電話のほか、ポータブルBDプレーヤー、ポータブルワンセグテレビ、カーナビで楽しめる。「DVD+microSDセット」には、当面SDカードスロットでも使用できる変換アダプターが付属されるという。

microSDセットが発売される背景には「外出先で子供に見せたい」、「移動中に視聴したい」といった個人ユースでの様々な要望に応えるという狙いがある。同社が示すデータによると、microSDに収録した映像が視聴できるワンセグ対応の携帯電話は、現在国内で約3,000万台の普及を達成しており、視聴環境の拡大を提案するためmicroSDをセットにすることを考えたという。「おうちでも、ケータイでも、どこでもシアター」をキャッチコピーに掲げ、第ー弾の上記7作品を皮切りに、来年以降も継続的にラインナップを強化していく。

封入されるmicroSDカードはパナソニック製。収録される映像の解像度は320×240ドット(QVGA)で映像コーテックはH.264。映像ビットレートは最大384kbps、フレームレートは15fpsとなる。また音声は日本語吹き替え版の2.0chのみを収録。コーデックはAAC、ビットレートは最大48kbps。なお字幕は日本語吹き替え用字幕のみ収録する。容量は本編の内容によって変わってくるという。通常のmicroSDカードと同じように空き容量には他のデータを記録することもでき、データ削除も可能だ。

■テーマは“イノベーション" − 日本代表の塚越隆行氏が登壇

本日、ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメントは2009年秋冬の商品説明会を開催。日本代表の塚越隆行氏はテーマに“イノベーション"を掲げ、今年後半のビジネス展開について説明した。


塚越隆行氏
塚越氏は「DVD+microSDセット」について、「我々はリビングルームで高画質・高音質の映像を視聴するというスタイルの提案にも力を入れており、これからも訴求していくが、一方で場所を選ばずどこでも作品を楽しんでもらいたいという思いがあり、このビジネスモデルに至った」と背景を説明。またBDソフトについても「ブルーレイは高画質・高音質という特長以外にも、デジタルコピーという機能を持ち合わせており、どこでも持ち運んで楽しめるという面を持っている。今後はこのような面も訴求していきたい」とBDソフトの新たな可能性も示唆した。

また、「これらの技術確信だけではビジネスはうまくいかない。microSDにコンテンツを収録するというアイディアは良いが、このメリットを我々が消費者の皆様にきちんと伝えていくことが大切。イノベーションはイコール技術革新ではなく、どのように皆様に提案できるかという我々の心の革新でもある」と、ユーザー満足、マーケット拡大を目指して真摯に取り組んでいくことを約束した。

■今後も良質なBD作品を発売し市場拡大に寄与

商品説明会ではmicroSDカードとともに、BDソフトについても言及された。同社マーケティング エグゼクティブ・ディレクターの高橋 雅美氏は、「BD関連ハードの販売数は08年に143万台を突破し、さらに09年は前年比約2倍の320万台以上の販売を見込んでいる。またBDソフトは08年に126万枚を突破し、09年は前年比約5倍の645万枚以上になる見込み」とBD市場の順調な成長を説明。


11月4日に発売される「白雪姫 ダイヤモンド・コレクション/ブルーレイ」
しかし一方で、BDハード所有者の7割強が主にDVDを視聴しているというデータ紹介し、消費者がBDを手にする機会が少ない現状を指摘する。「BDタイトルの充実がBDソフト購入の動機を高める大きな要因になる。ディズニーならではの良質な作品をBDで発売することがマーケットの拡大に繋がっていく」とし、「崖の上のポニョ」のBD化やダイヤモンド・コレクション(関連ニュース)の発売といった取り組みを紹介。今後もBDタイトルの販売に力を入れていく姿勢を示した。

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