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会田 肇の「PMA09」レポート

JVCから超軽量フルHDビデオカメラ「GZ-X900」登場!高速度撮影機能も搭載

公開日 2009/03/05 11:39 会田 肇
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こぢんまりとしたブースで、JVCはビデオカメラの全ラインナップを展示。触って確かめられる内容となっていた

GZ-X900を手にとって確かめる人が多く、実際に試せるまで少し待たないとならなかったほど注目を集めていた
JVCはPMA09の同社ブースにおいて、バッテリー込みの撮影重量がわずか300gのフルHDビデオカメラ“EverioX”GZ-X900を発表した。本機はCES2009でもサンプルとして出品されていたもので、そのデザインはスリムかつ斬新。モニターを閉じればボディはフラットになり、高い収納性を確保している。

2.8インチ20.7万ピクセルのモニターを開いた状態のGZ-X900。カラーはブラックのみが用意されている

専用スタンドに載せ、モニターを閉じた状態。太めのシルバーラインがデザイン上で締まり感を上手に演出している


背面に用意された回転式ダイヤル。右に回せばスチル撮影系、左に回せば動画撮影系と切り替え時のわかりやすさをもたらしている

持っている人の手が大きめということもあるが、GZ-X900の本体の小ささは何となくわかってもらえると思う
搭載した撮像素子は1/2.33インチの10.3メガピクセルのCMOSセンサーで、HD記録はAVCHD(MPEG-4 AVC/H.264)を採用。記録メディアは別売となるSD/SDHCを使い、16GBのSDHCカードなら最高画質のUXPモードで1時間20分の記録が行える。光学系はコニカミノルタ製HDレンズを使った光学5倍ズームレンズを採用。デジタルズーム機能を使えば最大200倍までのズームアップが可能だ。

ここまでは、従来のビデオカメラと何ら変わらない。実はこのスリムなボディからは想像もできないような多機能さが備えられていた。

まず注目したいのが一眼レフカメラのモータードライブのような高速シャッター機能の搭載だ。5メガピクセルで撮影したときは全部で3つのモードが対応し、最速は60fpsで最大11コマの撮影が可能。11fpsモードでも同じく最大11コマまでの撮影となるが、4fpsであれば、無制限で記録を続けることができるという。また、9メガピクセル時は15fpsで最大6コマの撮影が可能になる。

さらに肉眼では見えない決定的な瞬間を超スローモーションで見ることができる高速度撮影機能も搭載した。スピードモードは600fps/300fps/120fpsの3つから選べ、それぞれ2.4秒/4秒/4秒の撮影が可能。回転式ダイヤルでモード切替ができるのも便利だ。ホームページのサンプル映像(こちら)では水が入った風船を割る瞬間を見せてくれるが、割った瞬間は風船の形で水が瞬間的に残ることをはっきりと見てとることができる。

「H1」モードに切り替えて表示された画面。ノーマルよりも一回り表示が小さくなり、これで120fpsで撮影ができる

これまでのJVC製ビデオカメラと同様、動画映像のアップロード機能ももちろん搭載されている。Windows用の付属ソフトウェアを付属し、USBケーブル1本でPC経由でYouTubeへのアップロードが可能。iPodやiTunesで動画映像が楽しめるようにするエクスポート機能も備えている。また、手ぶれ補正機能はこのサイズにもかかわらず光学式を採用し、極めて高い補正効果が得られているようだ。そのほか、顔検出機能やレーザータッチ機能などの機能を搭載。GZ-X900はサイズ以上の高機能を満載したユニークなフルHDビデオカメラと言えそうだ。アメリカでの価格は999.95ドルで、6月頃の発売を予定している。日本市場への投入は現段階で特にアナウンスされていない。

モニターを開いて本体側に見えるのがアップロードやエクスポート用のボタン。隣には録画/再生のボタンも見える

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