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非圧縮に勝るもの無し − 「今週の読者投票」結果発表

2008/10/20
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10月15日〜10月20日の読者投票:「CDのリッピング、メインで使っている圧縮方式は?」


デジタルオーディオプレーヤーの普及が進み、PCで楽曲を管理することは当たり前になった。また、LINNなどの試みに代表されるように、ストレージに記録した音源をネットワークで再生する楽しみ方が、最近ではピュアオーディオにも広がってきた。

音質に敏感なPhile-web読者は、普段CDをリッピングする際、圧縮方式に何を使っているのだろうか。投票の結果は以下の通りとなった。


何とリニアPCMが36%と、2位以下に大きく差をつけて1位に。一方で意外に少なかったのがロスレス系。WMAロスレスの6%、Appleロスレスの5%、FLACの2%、その他の可逆圧縮フォーマットの2%をすべて足しても15%と、リニアPCMの半分にも満たなかった。

ロスレスフォーマットを使えば、リニアPCMの半分程度にデータ量を減らすことができ、なおかつ理論上は音質が変わらないはずだが、それでもリニアPCMを選ぶ方が多かった。HDDが大容量化し、1TBや2TBの外付けHDDが当たり前のように売られている今、リニアPCMでも多くの楽曲を記録することができる。あとからロスレスに変換する場合でも、元データがリニアPCMなら高音質で行うことが可能。どうせなら非圧縮で記録しておいた方が安心、というところだろうか。

一方、圧縮フォーマットの代表格であるMP3を使っている方も24%と多かった。MP3が再生できないデジタルオーディオプレーヤーはほとんど存在せず、またCD/DVDプレーヤーなどでも再生できるモデルは非常に多い。音質よりも利便性を追求するという方が選択しているのだろう。

また、MP3よりも圧縮率が高いAACやATRAC、WMAはいずれも一桁台という結果に。AACはiTunesの、WMAはWindows Media Playerのデフォルトフォーマットで、これらのソフトを日頃使っている方は多いはずだが、iPodではWMAを再生できず、一方でAACの再生に対応していないプレーヤーも多い。将来の買い換えも見越し、スマートに圧縮方式を選択している読者が多いことが、今回の投票で浮き彫りになった。

(Phile-web編集部)

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