HOME > ニュース > <IFA2008:ケンウッド(1)>ビクターとの共同開発によるHDオーディオ対応AVアンプを出展

<IFA2008:ケンウッド(1)>ビクターとの共同開発によるHDオーディオ対応AVアンプを出展

公開日 2008/08/30 11:59
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ケンウッドからは欧州モデルのAVアンプ新製品も展示されている。新製品のラインナップは全5機種で、上位の3機種についてはHDオーディオのデコーダーが搭載された7.1ch対応モデルとなる。デコーダー部には高性能32bitフローティングポイントタイプのDSPを採用する。

上位のラインナップは「KRF-V9300D/V8300D/V7300D」の3機種。筐体カラーはブラックとシルバーの2色があり、最上位のV9300Dの欧州での販売価格は599ユーロを予定。発売時期はそれぞれ9月・10月頃を予定している。なお、日本国内への導入予定については現在検討中とのこと。

KRF-V9300D

KRF-V7300D

いずれも日本ビクター(株)と共同出資で設立した「J&Kテクノロジーズ(株)」開発によるHDMI/DSPモジュール(関連ニュース)が搭載されている点がポイントになる。

Ver.1.3a対応のリピーター機能付HDMI出力端子を入力2/出力1系統装備し、ドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audio等、HDオーディオフォーマットのビットストリーム出力に対応している。HDMI CEC機能にも対応する。またV9300D/V8300Dの2機種についてはドルビーバーチャルスピーカーによるフロントサラウンド機能や、ドルビーヘッドホンの機能についても盛り込まれている。アンプの最大出力は3機種ともに130W×7。

映像系の機能としては、アナログ信号を最大1080pのHD信号に変換し、HDMI端子へ出力できるビデオコンバート機能を搭載する。V9300Dについてはコンポジット映像入力からの信号をHDMI出力することも可能だ。

音声系では独自音楽再生モード「Pure Audio Mode」により、入力信号されたオリジナルフォーマットの音声を忠実に再現する“Straight Decode”技術や、ディスクリート回路構成アンプ“Linear TRAIT”を採用。2チャンネルステレオ再生時にステレオアンプと同等の音楽再生能力を実現している。また上位機種では設置環境に合わせて音質補正が詳細に設定できる「AUTO ROOM EQ」も設けられている。

「PURE AUDIO MODE」のボタンをフロントパネルに配置する

AVアンプのデモコーナーも設けられている

その他にオプションとしてiPod接続ケーブル「PNC-iP120」を使ってアンプ側からiPod内ソースをコントロールして再生が楽しめる。

その他、AVアンプの新製品として5.1ch対応の「KRF-V6300D/V5300D」も展示されている。両モデルともにHDオーディオのデコーダーは搭載していない入門クラスのモデルで、V6300Dの欧州での販売想定価格は279ユーロ。出力値はV6300Dが130W×5、V5300Dが120W×5。

KRF-V6300D

KRF-V5300D

(Phile-web編集部・山本)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック