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<IFA2008>東芝プレスカンファレンス − Cell B.E.ベースの超解像技術搭載“REGZA”登場

公開日 2008/08/29 14:41
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本項では現地時間28日に開催された東芝のプレスカンファレンスの模様をお伝えする。

東芝からは同社の先進的な半導体技術を活かした、SD画質の映像からのハイビジョンアップコンバート技術を搭載した薄型テレビ、ならびにDVDプレーヤーが発表された。

テレビ製品に関する紹介を行ったのは、東芝の現地法人から出席したSascha Lange氏。

Sascha Lange氏

今回同氏により紹介されたのは、Cellブロードバンドエンジンの開発技術をベースにした超解像技術「RESOLUTION+」。DVDのSD画質の映像やSDクオリティの放送の映像信号を、テレビ単体でアップコンバートして表示できるアルゴリズムを搭載するというもの。Sascha氏は、「欧州では徐々にハイビジョン対応の薄型大画面テレビが普及を拡大しているが、ハイビジョン対応のコンテンツがまだ十分に整っていないため、実際のところハイビジョン映像の魅力を実感できているユーザーはごくわずか」であることから、同社として欧州発売のテレビに「RESOLUTION+」のアルゴリズムを搭載することが有効なアプローチであると判断した、と説明する。

「Cellブロードバンドエンジン」のアドバンテージを解説するパネル

「RESOLUTION+」はSD画質の映像にディティールクリエーションや、シャープネスの向上を施し、映像のフラットな部分の画質向上も含めて、より高精細な画質のハイビジョン映像をつくりだす技術。同社では本技術を搭載する欧州向けの液晶テレビ“REGZA ZFシリーズ”46型「46ZF575D」、40型「40ZF575D」に本技術を搭載し発売する。それぞれ10bit倍速駆動対応の1920×1080画素フルHDパネルを搭載し、4系統のHDMI入力も設けている。REGZA Linkも対応する。明日からの展示会場では画質のデモをはじめ、本機がどのようなかたちで紹介されているか、注目したいところだ。

ZFシリーズの特徴

「RESOLUTION+」搭載の“REGZA ZFシリーズ”

DVDプレーヤーの紹介は東芝インフォメーション・システムズUK社のOlivier Van Wynendaele氏が行った。

Olivier Van Wynendaele氏

同氏から発表されたトピックスは、先ごろ北米向けのDVDプレーヤー新商品としてSD映像からのHDアップコンバート技術「XDE」を搭載した製品を欧州でも9月末より発売するというもの(関連ニュース)。

XDE搭載のDVDプレーヤー「XD-E500」

XD-E500の特徴

型名も「XD-E500」と、北米市場向けのモデルと共通で、HDMI端子を搭載し、REGZA Linkにも対応している。XDE回路の搭載により、480i/pの映像を最大1080pにまでアップコンバートして出力できる。「シャープ」、「カラー」、「コントラスト」という3つのモードを選択することも可能だ。

同社の出展内容について、詳細は後ほどブースレポートでご紹介する。

(Phile-web編集部・山本)

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