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5月1日は「サラウンドの日」 − JEITAと日本オーディオ協会が制定

公開日 2008/04/23 19:58
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発表されたサラウンドのロゴ
(社)電子情報技術産業協会(JEITA)と(社)日本オーディオ協会(JAS)は、5.1ch方式に因み5月1日を「サラウンドの日」に制定した。本日、東京都内で「サラウンドの日」制定記念大会が開催された。

本大会では開催者であるJEITAとJASの代表挨拶や、各業界代表者によるサラウンド関連の動向報告などが行われた。またサラウンドのシンボルマークも披露された。

■5月1日は「サラウンドの日」 − サラウンドのいっそうの普及を目指す

サラウンドの日はサラウンドの普及、推進のためにJEITAとJASが共同で制定。JEITA会長 町田勝彦氏の代理として挨拶を行ったシャープ(株)の千葉徹氏は、「サラウンドの魅力はスピーカーの存在を感じさせず、映像世界の疑似体験ができる点。1人でも多くの人にサラウンドの体験をして欲しい」と語った。

JAS会長の鹿井信雄氏によると、JASは、JEITAの協力のもと、これまでにサラウンド普及活動としてサラウンド専門サイト「SURROUND Web」の開設や、サラウンドの認知度を図る調査活動を行ってきたという。サイトのアクセスは90万を達成するなど活動は徐々に実になってきてはいるが、今回さらなる普及促進のためサラウンドの日を制定した。また「4月24日〜5月31日の期間はサラウンドの集中訴求を行う。全国規模で視聴室を解放し体験試聴会を開催する。実際に体験してもらうことで感性に訴えていく期間にしたい」と語った。


JEITA会長代理のシャープ(株)千葉徹氏

JAS会長 鹿井信雄氏
会場には各業界の代表者が集い、経済産業省 大臣官房審議官(IT戦略担当)の吉崎正弘氏と総務省情報通信政策局 地上放送課長 吉田 博史氏が代表で挨拶を行った。

吉崎氏は「鹿井さんのお話の通り、サラウンドは文字だけではなく、正に感性に訴えていく必要がある。普及活動を通して是非うちのお茶の間にもサラウンド機器を、と思ってもらえれば産業面でもプラスになる」と述べ、吉田氏は「地デジの今年度の普及率は4割くらいではないかと考えている。高音質なサラウンドは地デジの大きな魅力のひとつ。サラウンドの日制定をきっかけにサラウンドが広がり、2011年度の完全地デジ化の促進につながることを期待している」と述べた。


経済産業省 大臣官房審議官 吉崎正弘氏

総務省情報通信政策局 地上放送課長 吉田 博史氏
■サラウンドのシンボルマークがお披露目

本大会ではサラウンドのシンボルマークも発表された。シンボルマークは、69件の一般公募作品の中から、東京都在住のグラフィック・デザイナー 鈴木知美さんの作品が選ばれた。

JAS専務理事の藤本正熙氏より表彰された鈴木さんは、「サラウンドを水の波紋のイメージで表現した。このロゴをもとに、サラウンドが普及していけば嬉しい」と喜びを語った。


JAS専務理事 藤本正熙氏

授賞式の様子

喜びを語る鈴木知美さん
■「世の中の半分の人はサラウンドを聴いたことがない」という現状

続いて、JAS、JEITA、NHKの代表者がそれぞれサラウンドの現状と普及における課題を述べた。

JAS サラウンドサウンド・ワーキンググループ主査を務める日本ビクター(株)の渡邉哲純氏は、一般ユーザーに向けて行ったサラウンド意識調査の結果を報告した。渡邉氏によると、無作為に選んだ1,000名のモニターのうち、サラウンドを聴いたことがあると回答した人が509人と全体の51%しかいないことがわかったという。そのうちサラウンド再生機器を所有している人は269人と全体の30%だった。


JAS サラウンドサウンド・ワーキンググループ主査 渡邉哲純氏
「今回のアンケートにより、サラウンド普及のためには、コンテンツの充実、使いやすく購入しやすい機器の提供、サラウンドを体験する場の提供が必要だということがわかった。オーディオ文化と産業の活性化の為にサラウンド普及活動をさらに充実させていく」と述べ、締めくくった。

JEITAの電子情報技術産業協会 オーディオネットワーク事業委員会 サラウンドサウンド専門委員会 委員長を務める松下電器産業(株)の蔭山惠氏は、「JEITAがCEATEC2007会場で行ったアンケートでは、ホームシアターシステムの設置ができない理由として、配線などの見栄えの悪さや設置スペースがないなどが上位を占めたという。日本の住宅環境にあった製品を提供することが重要。今後も設置・導入のしやすいサラウンド再生機器の提供、啓蒙活動を行っていく」と述べた。


JEITA 電子情報技術産業協会 オーディオネットワーク事業委員会 サラウンドサウンド専門委員会 委員長 蔭山惠氏

JEITAが予測するサラウンド再生機器の今後の展望
一方でNHK 放送技術局コンテンツ技術センター番組技術開発 チーフエンジニアの深田晃氏は、サラウンド番組制作の難しさを指摘する。同氏によると今年のNHKサラウンド放送番組は、北京オリンピック全種目、スーパー大河、映画、音楽などの全ジャンル合計で約400本と昨年度と同等程度になる予定。予算や制作時間、制作を請け負うプロダクションスタジオの少なさなどの問題が、コンテンツの増大を阻んでいるという。


NHK 放送技術局コンテンツ技術センター番組技術開発 チーフエンジニア 深田晃氏
「しかし、放送の新しい表現であるサラウンド制作を行いたいと考えるディレクターは増加している。また時代の要望にこたえてサラウンド制作を進める責任が我々にはある」とし、サラウンドをさらに発展させる意欲を見せた。

(Phile-web編集部)

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