HOME > ニュース > ソニー、“ウォークマン”への「おでかけ転送」機能を搭載したBDレコーダー「BDZ-A70」を発売

ソニー、“ウォークマン”への「おでかけ転送」機能を搭載したBDレコーダー「BDZ-A70」を発売

公開日 2008/04/08 13:43
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ソニーマーケティング(株)は、録画した番組をウォークマンやPSPにムーブして楽しめる「おでかけ・おかえり転送」機能を搭載したBDレコーダー「BDZ-A70」など、新製品2機種を4月30日に発売する。

今回発表された新製品のラインナップは下記の2機種となる。

・BDレコーダー「BDZ-A70」/4月30日発売/¥OPEN(予想実売価格170,000円前後)
・BDレコーダー「BDZ-T90」/4月30日発売/¥OPEN(予想実売価格170,000円前後)


BDZ-A70
「BDZ-A70」は、既存のX/L/Tシリーズに新しく加わる“Aシリーズ”としてラインナップするモデル。録画したテレビ番組を通勤時間などの空き時間を使って楽しむ“A=アクティブ”なモバイルスタイルを提案するシリーズとなる。

今回のモデルではBDZ-X90にも採用された「おでかけ・おかえり転送」機能がPSPだけでなく、ポータブルプレーヤー“ウォークマン”や携帯電話との連携にも広げられた。PSPと最新のウォークマン「NW-A820」シリーズ(関連ニュース)には、デジタル番組をはじめ、コピーフリーのアナログ放送、ビデオカメラから取り込んだ映像、外部入力から録画した映像などが転送できる。“ウォークマン”のA910/A800/S710/S610シリーズ、NTTドコモの携帯電話FOMA 905i/904iシリーズ、および705iシリーズの一部機種はコピーフリーコンテンツの転送・視聴のみに対応する。


”ウォークマン”との連携による「おでかけ転送」機能を実現した
おでかけ用動画を生成する仕組みについては、レコーダーの側で通常のハイビジョン録画を行う際に、同時にMPEG-4 AVC形式の動画ファイルを用意し、これを外部ポータブル機器への転送専用データとして用いる。なお、6月に予定されている「ダビング10」の開始以前の場合、本データはHDD上では再生できず、ウォークマンなどに転送した後は、HDD上のハイビジョン映像ファイルも、ポータブル機器からの「おかえり転送」が行われるまで視聴できない仕様となる。

おでかけ・おかえり転送機能の活用方法については、はじめに番組を録画する際に転送したい番組の予約録画メニューで「ワンタッチ転送」を「入」にする。ウォークマン、または携帯電話に転送する際には設定時に転送先として“ウォークマン”を選ぶ。この結果、転送用ファイルは“AVC ベースラインプロファイル形式”で作成される。PSPを転送先に選択した場合には、転送用ファイルは“AVC メインプロファイル形式”で作成される。なお、録画モードについてはいずれの場合もQVGA 768kbps/384kbpsから選択できる。ファイルの転送はウォークマン/携帯電話/PSPとレコーダーを専用のUSBケーブルで接続し、レコーダー本体のフロントパネルに設けられた「ワンタッチ転送ボタン」を押すだけで転送が開始される。16GBメモリー内蔵の「NW-A820」シリーズには、メインプロファイルの高画質映像が約38時間20分記録でき、1時間のデジタル放送の番組をウォークマンに転送した場合、768kbpsの録画モードは約4分、384kbpsの録画モードでは約2分で転送が行える。

ワンタッチ転送は録画日時の古い番組から順に送られ、転送先の容量に全番組分の空きがなければ確実に入るぶんまでが転送される。同一の番組がワンタッチ転送されるのは「1回のみ」。アナログ放送を転送する場合や、ダビング10運用開始後の「複数回取り込み」は発生しないようになっている。ワンタッチ転送の対象となる番組を更新するタイミングも「最新3日間」から「最新1週間/2週間」の間で設定できる。最新3日間分を選ぶと、直近の3日間で録画された新しいワンタッチ転送対象の番組だけが自動で送られる。また3日間より古いおでかけ番組は自動で「おかえり転送」されるので、ウォークマンの中身は常に最新のコンテンツが保存されている状態になる。

レコーダーで自動生成された「おまかせチャプター」はウォークマンにそのまま転送されるので、見たいシーンへのアクセスも手軽に行える。またダビング10の運用開始後には1つのデジタル放送の録画番組を、最大10台のおでかけ対応機器で同時に楽しめるようになる。

レコーダー本体には320GBのHDDを搭載。光ディスクはBD/DVDが再生でき、DVDメディアへの録画はDVD+RW/+R/-RW/-Rに対応する。デジタルチューナーは2基を搭載し、デジタル放送の2番組同時録画が可能。おでかけ機能を便利に楽しむため、充実した録画機能は既発売モデルを踏襲。「x-おまかせ・まる録」や「気になる検索」「ジャンル・キーワード検索」などが揃う。

MPEG-4 AVC/H.264エンコーダーは、既発売のBDZ-X90/L70のものと同様。放送波で送られてくるMPEG2映像を、1080iのMPEG4-AVC/H.264ファイルにリアルタイムエンコードを行い、HDDやBDディスクに記録できる。録画記録モードは、MPEG2-TS記録のDRモードのほか、H.264記録は「XR/XSR/SR/LSR/LR/ER」の6モードを用意する。H.264記録時のLR/ERはSD映像専用となり、ほかの4モードはHD/SD両方に対応。DRモードで録画した番組を、後からH.264に再エンコードして、BDにダビングすることもできる。さらに無機タイプの4倍速記録対応BD-R や有機タイプのBD-Rにも記録が行える。

HDMI出力は1系統を搭載。DTS HD MAやドルビーTrueHDなどHDオーディオのHDMIストリームアウトに対応するほか、デコード後にアナログ2chで出力することもできる。BD-ROM再生は1080/24p出力やxvColor出力にも対応。本体にはHDV/DV端子とUSB端子も備え、ハイビジョンハンディカム全機種の映像取り込みが可能だ。またBRAVIAリンク機能やソニールームリンクのホームサーバー機能も備わっており、例えばルームリンクなどをクライアントにして、レコーダー内のコンテンツをネットワーク経由で視聴することもできる。

外装は天板をブラックとし、フロントパネルにシルバーの縁取りを採用。高級感のある仕上げとしている。


BDZ-T90
「BDZ-T90」は既発売のTシリーズの「BDZ-T70」より、内蔵ハードディスクの大容量化を図り、500GBのHDDを搭載。デジタルチューナーも2基備え、デジタル放送の2番組同時録画に対応するなど、スポーツ番組などをたっぷり録画したいユーザー層を呼び込むことを狙いとしたバリエーションモデルとして位置づけられる。基本的な録画機能については、既発売のT70と同じ仕様を継承している。

【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株) 買い物相談窓口
TEL/0120-777-886

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
製品スペックやデータを見る
  • ブランドSONY
  • 型番BDZ-A70
  • 発売日2008年4月30日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格170,000円前後)
【SPEC】●記録可能メディア:BD-RE ver.2.1、BD-R ver.1.1/1.2、DVD+RW、DVD+R、DVD-RW、DVD-R ●内蔵HDD:320GB ●映像記録方式:MPEG2、MPEG1、MPEG4-AVC(HDD/BD) ●音声記録方式:ドルビーデジタル(2ch/5.1ch)、MPEG2-AAC(DRモード時) ●チューナー:地上デジタル×2/BS・110度CS×2/地上アナログ/UHF/CATV ●映像入出力:HDMI出力×1、コンポジット映像入/出力×3/1、S映像入/出力×3/1 ●音声入出力:ステレオ音声入/出力×3/2、デジタル音声出力(光)×1 ●その他端子:HDV1080i/DV入力×1、USB×1 ●消費電力:67W ●外形寸法:430W×95H×334Dmm ●質量:約6.5kg
  • ブランドSONY
  • 型番BDZ-T90
  • 発売日2008年4月30日
  • 価格¥OPEN(予想実売価格170,000円前後)
【SPEC】●記録可能メディア:BD-RE ver.2.1、BD-R ver.1.1/1.2、DVD+RW、DVD+R、DVD-RW、DVD-R ●内蔵HDD:500GB ●映像記録方式:MPEG2、MPEG1、MPEG4-AVC(HDD/BD) ●音声記録方式:ドルビーデジタル(2ch/5.1ch)、MPEG2-AAC(DRモード時) ●チューナー:地上デジタル×2/BS・110度CS×2/地上アナログ/UHF/CATV ●映像入出力:HDMI出力×1、コンポジット映像入/出力×2/1、S映像入/出力×2/1 ●音声入出力:ステレオ音声入/出力×2/2、デジタル音声出力(光)×1 ●消費電力:62W ●外形寸法:430W×95H×334Dmm ●質量:約6.4kg