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ソニー、2Q業績を発表 − エレキは増収増益、ゲームは1,000億円弱の営業損失

公開日 2007/10/25 17:41
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ソニーは本日、2007年度第2四半期業績を発表した。グループ全体の売上高は2兆830億円、本業の儲けを示す営業利益は905億円と、前年の売上高1兆8,542億円、営業損失208億円を大幅に上回った。

第2四半期の連結業績

この結果を受け同社は、7月に公表した2007年度通期の業績予想を上方修正。売上高は8兆9,800億円、営業利益は4,500億円と、いずれも7月時点での予想から2%程度増加すると予想している。

2007年度の通期業績予想

各事業部門ごとの業績

第2四半期の業績を部門別に見てみると、エレクトロニクス部門は、売上高が1兆6,631億円(前年は1兆3,784億円)、営業利益が1,069億円(前年は80億円)と、いずれも前年度から大幅に業績が向上した。BRAVIAやVAIO、サイバーショットなどの増収が寄与した。一方、液晶リアプロジェクションテレビは減収・減益となった。地域別の売上高伸び率では、日本が1%、米国が6%と比較的低い増収率だったのに対し、欧州は14%の増収を記録し、米国の売上高を上回った。

エレキ部門ではBRAVIAやVAIO、サイバーショットが売り上げと利益を牽引

地域別では欧州の売り上げ増が目立った


ゲーム事業はPS3のコスト構造などにより損失額が拡大
一方ゲーム事業は、売上高が2,434億円と、前年の1,703億円に対して43%程度の増収を記録したものの、営業損失は967億円となり、前年の435億円に対してさらに損失が拡大した。営業損失の拡大は、PS3の戦略的な価格設定により損失が発生したこと、またPS3関連製品の在庫の評価減が増加したことを大きな理由としてあげている。

第2四半期のハード売り上げ台数は、PS2が328万台、PS3が131万台と、依然としてPS2が上回る状況が続いている。ただし同社は、2007年度通期のPS3予想販売台数を1,100万台とし、7月時点の見通しを据え置いた。


映画事業は増収を記録。わずかながら利益も計上した
映画事業は、米国で「Superbad」がヒットを記録したことや、テレビ向け映画の売り上げが拡大したことにより、売上高は6.4%増の1,896億円となった。営業損益についても、前年同期の153億円の損失に対し、今期は27億円の利益を計上した。

(Phile-web編集部)

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