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“パイレーツ完結編”のBD/DVDが発売 − 視覚効果スーパーバイザーが制作秘話を語る

公開日 2007/10/23 19:24
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来日したJohn Knoll氏
ウォルト・ディズニー・スタジオは、『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』のBDソフト、DVDソフト12月5日に発売する。発売に先駆け、パイレーツ・オブ・カリビアン・シリーズ3部作で視覚効果を手掛けたILM社 視覚効果スーパーバイザーのJohn Knoll(ジョン・ノール)氏が、本作品の視覚効果に関するプレゼンテーションを実施した。

Knoll氏は、『スター・ウォーズ』新3部作や『ディープ・ブルー』、『ミッション・インポッシブル』など、数多くの映画の視覚効果を手掛ける視覚効果スーパーバイザーで、フォトレタッチソフト「Photoshop」の開発者としても有名。今回の『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』では、船や乗組員、海の渦の表現に注力した映像制作を行ったという。

プレゼンテーションで同氏は、映画の各シーンでどのようなCG技術を用いたかを説明。多くのシーンでブルースクリーンを用いた撮影が行われていると明かし、巨大な船や背景の多くがCGで描かれていると説明した。同氏は「実際に撮影した映像にエフェクトを付け足していくということを心がけた。CGのみでゼロから作り上げたシーンはほとんどない」と、視覚効果の方針を語った。


海上の戦闘シーンは巨大なスタジオで撮影。ブルースクリーンの高さは70フィートにも及ぶ
また、Knoll氏らが特に注力したのが海の表現だ。シリーズの1作目、2作目では2次元のデータとして海の表面を表現していたが、本作では立体感のある巨大な渦巻きが登場するため、新たに3次元のデータで海面のシミュレートに挑戦したのだという。また、リアルな表現を行うため映像処理の不可は膨大で、ハイスペックなPCを最大限利用して映像制作を行ったのだという。

BD版が発売されることについて同氏は、「制作現場ではHDのモニターを使っていたので、それと同じクオリティのものをそのまま家庭で楽しんでもらえるのは素晴らしいこと。私には子供が4人いるが、家でパイレーツを楽しめるのは嬉しい」と語った。また「3部作は終了したが続編があるのでは」という記者からの質問には、「もし4作目があるのなら、これまでのように様々なアイデアを盛り込んでいきたい」と語った。

12月5日に発売になるソフトの詳細は以下の通り。



Blu-ray版
【Blu-ray版】『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』
■ディスク:2枚組
■価格:4,935円(税込)
■音声:リニアPCM 5.1ch(英語)、ドルビーデジタル5.1ch(英語)、DTS 5.1ch(日本語)、ドルビーデジタル5.1ch(日本語)
■映像:片面2層 MPEG4 AVC、2.40:1


DVD版
【DVD版】『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 2-Disc・スペシャルエディション』
■ディスク:2枚組
■価格:3,990円(税込)
■音声:ドルビーデジタル5.1ch(英語)、ドルビーデジタル5.1ch(日本語)
■映像:片面2層 MPEG2、2.35:1


DVD限定セット
【DVD版】『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド コレクターズ・セット』
■ディスク:3枚組+特典アイテム
■価格:10,290円(税込)
■音声:ドルビーデジタル5.1ch(英語)、ドルビーデジタル5.1ch(日本語)
■映像:片面2層 MPEG2、2.35:1


(Phile-web編集部)

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