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原点に返り、感性に訴える製品づくりを - パイオニア“KURO”発表会詳報

2007/08/02
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パイオニア(株)は本日、プラズマテレビ“KURO”を中心とした新製品発表会「PIONEER PREMIERE PREVIEW」を開催した。本項ではその内容についてお伝えする。

会の冒頭には、同社常務取締役の安田信治氏が登壇。今回発表された製品のコンセプトについて説明した。

パイオニア 安田信治氏

1997年のプラズマ発売以来同社は「Best Quality Picture」をテーマとし、薄型化や大画面化、高画質化を追求してきた。10周年に当たる今年からは「Build for Emotion」を新たなテーマに掲げ、次のステージへステップアップするという。

プラズマ発売10周年を迎え、新たなステージへの以降をアピールした

安田氏は「いたずらな価格競争やスペック争いからは脱却する。単なるモノの提供ではなく、観る人の感性に訴える製品を作りたいと考えている。“かつてない感動を生み出す音や映像”という、独自の価値創造を目指す」と発言。ターゲットをいわゆる「違いの分かる客」に絞り、「音と映像のパイオニア」という独自の価値を訴求していくと述べた。

さらにパイオニアマーケティング(株)の校條亮治氏が、国内マーケティング戦略の説明を行った。

パイオニアマーケティング 校條亮治氏

校條氏は、同社が今年創立70年、さらに最初のプラズマテレビ発売から10周年に当たる年であることを踏まえ、「原点に返る」と繰り返し強調。AV専門メーカーとして何をなすべきかを考え、技術を根本から見直した結果が今回発表された製品群であることを説明した。

販売戦略としては、ポイントを価格中心から価値中心へとスライド。製品から得られる「感動」をアピールするため、トータルシステムとして提案していくという。

「トータルシステムで訴求することで、パイオニアが目指す音と映像の世界をアピールするとともに、デザイン性の高さや操作性のよさも実感として持ってもらえる。ユーザーの感性に直接訴えかける、エモーショナルな販売戦略を展開する」(校條氏)

イベントのロゴ

プレミア感ある試聴ブースを中心に訴求していく

実際に製品を観て良さを実感して欲しいという考えから、8月25日から全国17都市で体験イベント「PIONEER PREMIERE FESTA '07」の開催を決定。また、実際に販売を行う販売店には、視聴環境を整えたプレミアム感あるブースを設置し、ユーザーに実際に体験してもらうという。

校條氏は最後に「魅力を伝える売り場作り、分かってくれるユーザーづくり、製品の良さを伝える人づくりが大切。この3点を徹底していくことで、より多くの人に今までにない感動体験を伝えたい」と語った。

以下、説明会で執り行われた質疑応答の主な内容を掲載する。

Q.今日発表された製品は、海外発売はいつになるのか?
A.フルHDモデル2機種は欧米日ほぼ同じ10月上旬を考えている。下位モデル2機種については、欧米では既に7月に販売を開始している。

Q.店頭ブースでの訴求の仕方について詳しく教えて欲しい
A.プレミアムコーナーは現在も各地に置いているが、反応が良く、販売店の賛同も貰っている。量販店と家庭の視聴環境は違う。今後は、実際の視聴環境と同程度の明るさが再現できるプレミアムコーナーを中心に訴求していきたいと考えている。

(Phile-web編集部)

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