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SCE、「PSP-2000」を9月20日にワンセグチューナーと同時発売 − PS3用新タイトルも公開

2007/07/17
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(株)ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は本日、マスコミ向けイベント「PLAYSTATION PREMIERE 2007」を開催。プレイステーションの新情報が公開された。また、同社だけでなく、様々なソフトメーカーがPS3用の新作タイトルを発表した。

イベントの冒頭で同社は、先日発表されたPSPの新モデル「PSP-2000」(関連ニュース)の、国内での発売日と価格を発表。発売は9月20日、価格は19,800円(税込)となる。本体色は、先日のニュースでお伝えしたピアノ・ブラック/セラミック・ホワイト/アイス・シルバーの3色に加え、ローズ・ピンク、ラベンダー・パープル、フェリシア・ブルーの3色を加え、計6色で展開する。

また同日、PSP-2000専用のワンセグチューナー「PSP-S310」も発売する。価格は6,980円(税込)で、本体上部にUSB端子で接続する。

PSP-2000にワンセグチューナーを装着したところ

PSP-2000専用ワンセグチューナー「PSP-S310」

携帯ゲーム機向けのワンセグチューナーでは、任天堂が「ニンテンドーDS」向け製品の開発を表明し、当初2006年中にも発売されると見られていたが、その後正式なアナウンスはされていない。

その後イベントは、各ソフトメーカーによるPS3向けソフトの新作タイトル紹介に移った。ゲームソフトのタイトル数不足が指摘されているPS3だが、各社による力の入ったプレゼンが続いた。

トップバッターはポリフォニー・デジタルの「グランツーリスモ5プロローグ」。同社の山内一典氏による実機でのデモも行われた。同タイトルはオンライン接続が行え、ゲームを起動したあとはまずマイページが表示される。天気や温度などのウィジェットやカレンダーなども表示され、カスタマイズなども可能なようだ。実際のゲーム画面では、山内氏が「モデリングにこだわった。隅々まで見ても破綻のないクオリティを見てもらいたい」とアピール。ゲーム中では、同時に16台の走行が可能になったとのことで、「作っている僕らも16台が実際に動いたときは感動した」という。ゲームには東京モーターショウで発表されるスーパースポーツカーを収録するとのことで、発売は2007年10月を予定する。

ポリフォニー・デジタルの山内一典氏

続いて、レベルファイブ代表取締役社長の日野晃博氏が、オリジナルタイトル「白騎士物語」を紹介。「PS3での開発が初めてなので開発には苦労している」とのことだが、実機による先頭シーンのデモプレイも見ることができた。また、注目したいのが、自分そっくりのアバターをゲーム内に登場させることのできるキャラクターメイキング機能。大雑把に言ってしまえば、Wiiのアバター機能「Mii」のようなものだが、顔のパーツや調整できる項目の種類が非常に多く、リアルなアバターを作成することができる。プレゼンでは俳優の要潤さんのアバターを作成し、実際の要さんの写真と比較するというデモも行われた。東京ゲームショウではプレイアブル出展を予定する。

SCE JAPANスタジオの桐田富和氏は、ユーザーが自由にキャラクターやコースを作成できるソフト「Little Big Planet」を紹介。コース作成では、あらかじめ用意されたオブジェクトを配置するだけでなく、オブジェクトそのものを一から作ることも可能で、しかもその一つ一つが物理法則に基づいて動く様は圧巻だ。

たとえば、車輪の上に木を置いて、戦車のようなオブジェクトを作ると、坂道で戦車が重みに応じて動き出す。また、紐につるされたオブジェクトにキャラクターが乗ると、紐を揺らして勢いをつけ、遠いところまでジャンプするなどの操作が可能。これまでもコースが作成できるソフトはあったが、自由度の高さは次元が違うと思わせるほど。しかも、作成したコースはオンライン上に公開することができる。

桐田氏はこのソフトを「USER GENERATED CONTENTS」(ユーザー作成型コンテンツ)と表現。ウェブ上でSNSやブログのような「CONSUMER GENERATED MEDIA」(消費者作成型メディア)が人気となっていることを引き合いに出し、新しいタイプのゲームソフトであることをアピールした。


バンダイナムコゲームス 代表取締役副社長の鵜之澤伸氏
バンダイナムコゲームス 代表取締役副社長の鵜之澤伸氏は、PS3の互換基盤で動作するアーケード用タイトル「鉄拳6」を紹介。秋には稼働するという。さらに、同じ格闘ゲームでは、「ソウルキャリバーIV」が2008年に発売される。また、すでにアーケードで稼働中の「TIME CRISIS 4」は、PS3用ソフトを2007年中に発売するという。銃の形をしたコントローラー「ガンコン3」も同時にリリースし、PS3用のオリジナルフィーチャーとしてFPSモードも用意する。鵜之澤氏は、「ガンコン3は『TIME CRISIS 4』だけでなく、ほかのソフトメーカーさんにもぜひ対応ソフトを開発していただきたい」とアピールした。そのほか、オリジナルタイトルとして、「塊魂」の制作者による「のびのびBOY」というタイトルも発表された。

セガのクリエイティブオフィサーであり、「龍が如く」などのタイトルで知られる名越稔洋氏は、サクラ大戦を手がけたスタッフが開発している「戦場のヴァルキュリア」という新タイトルを発表。水彩画風の暖かみを持つ表現手法を用い、「柔らかいテイストの絵ではあるが、戦場の厳しさや人と人との結びつきなどを描いている」という。また、チュンソフト開発のサウンドノベル「忌火起草」(イマビキソウ)も発表し、10月25日発売とアナウンスした。さらに、名越氏自身も現在2タイトルを開発していると言い、うち1タイトルは来年春には発売されるという。「これまでで最も大作」という同タイトルは、詳細こそ明らかにされなかったものの、今回の名越氏のコスプレがヒントになっているという。

中央がセガの名越氏。制作中の新タイトルのヒントはこのコスプレ、とのこと

さらに続いて、スクウェア・エニックスの「FINAL FANTASY XIII」やカプコンの「BIOHAZARD 5」「デビル メイ クライ 4」、コナミの「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」など、PS3の起爆剤となりうる大作タイトルの最新情報が発表された。

(Phile-web編集部)

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  • ブランドSONY
  • 型番PSP-2000
  • 発売日2007年9月20日
  • 価格¥19,800(税込)
  • ブランドSONY
  • 型番PSP-S310
  • 発売日2007年9月20日
  • 価格¥6,980(税込)