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ビクター、同社初の倍速フルHDパネル搭載 液晶テレビ“EXE”3モデルを発売

公開日 2007/05/24 17:29
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新モデルの位置付け
日本ビクター(株)は、フルHD液晶テレビ“EXE”LH800シリーズの後継モデルとして、120Hz駆動に対応した新シリーズ3機種を6月下旬より順次発売する。

・47V型 LT-47LH805 ¥OPEN(予想実売価格530,000円前後) 6月下旬発売
・42V型 LT-42LH805 ¥OPEN(予想実売価格450,000円前後) 8月上旬発売
・37V型 LT-37LH805 ¥OPEN(予想実売価格350,000円前後) 8月上旬発売


LT-47LH805

LT-42LH805

LT-37LH805
解像度1,920×1,080のフルHDパネルを搭載した液晶テレビ。同社液晶テレビとしてはじめて、フルHDモデルに倍速駆動パネルを搭載した。チューナーは、地上アナログ、地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタルを搭載する。

高画質技術

「10bit フルハイビジョン倍速液晶IPSパネル」と名付けられた新パネルは、従来機に比べ約64倍の階調表現が可能な10bit表示に対応。色再現範囲は、NTSC比約85%から約102%に向上し、赤や緑の表現能力を高めている。


10bitパネルにより表現力を向上

倍速GENESSAの詳細

倍速技術の詳細
120コマ/秒の映像を創り出すための“予測生成アルゴリズム”もフルHD向けに新開発された。60コマ/秒を120コマ/秒にするために生成する中間フレームはこれまで、前後1,600画素の情報から生成していたが、新アルゴリズムでは前後8,000画素以上を使用することで、精度の高い画像生成を実現している。

また、高画質エンジンは120Hz・フルHDに最適化した新開発の「倍速GENESSA」を搭載。映像シーンの輝度情報を細かく分析して「バックライト制御」を行うことで、最適なコントラストで“メリハリの効いた立体感のある映像”を再現するという。


進化した音声技術

従来モデルで、迫力ある低音を実現する技術として採用されていた「MaxxBass」は、「MaxxAudio」に進化。MaxxBassに加え、高音の音質を高めるMaxxTreble、自然な広がり感を実現するMaxxStereo、急な大音量などを抑えるMaxxVolumeを加え、手軽に高音質を楽しめるようになっている。

スピーカー部は、新たに開発した独自の「ツインオブリコーンスピーカー」を左右独立したバスレフ構造BOXに内蔵。ユニットのサイズを大きくするとともに、バスレフの形状を改善するなどすることで、小型ながら高い音質を実現している。

画面下部にスピーカーを配置

前モデル(奥)と新モデルのスピーカー


使い勝手を高める各種機能

映像モードは、リモコンの「明/暗ボタン」で直感的に切替が可能。明るい部屋で楽しむための「テレビ」「シネマ」のほかに、暗い部屋で映画を楽しむための「シアタークール」「シアターウォーム」を用意。各モードはMaxxAudioと連動しており、映画系のモードはダイナミックな音声が楽しめるよう設定されている。なおクール/ウォームは色温度の設定が違っており、6500kのウォームを“マニア向け”と説明している。

リモコンの中程に「明/暗」ボタンを配置

「明/暗」ボタンで切り換えられるモードの一覧

また、取扱説明書を開かなくても“知りたいこと”や“やりたいこと”を画面を見ながらリモコン操作で確認できる「お助けガイド」や、設定ウィザードやリモコンの操作方法を文字と音声で説明する「音声案内」など、エントリーユーザーにも使いやすい機能を搭載している。さらに、ニュースやセリフが聞き取りやすい“新テレビ「きき楽」”機能も継続して採用している。

お助けガイドの流れ

イラスト入りで詳しく解説

付属のリモコン


豊富な接続機能

3系統装備したHDMI端子はver.1.3に対応し、1080pの信号入力が可能だ。また、接続した周辺機器との連動が可能な「HDMI CEC」(HDMI Consumer Electronics Control)に対応。同規格に対応した機器と連動し、電源OFFやDVD自動再生などが可能となる。同社商品企画室の担当者によると、パナソニックの“DIGA”は動作検証済みで、他社製品についても検証を進めているという。なお“視聴中の番組の録画をテレビ側から指示する”といった、各メーカーが独自に採用するCECの付加機能には対応しない。

また本機はDLNAにも対応。LANネットワークを通じて、パソコン内に保存したコンテンツの再生などが可能となっている。



皆川カテゴリー長
本日同社は新製品発表会を開催。新製品の概要を説明するとともに、2007年度のディスプレイ戦略について説明を行った。

ディスプレイ事業グループ ディスプレイカテゴリー長の皆川弘美氏はまず、テレビ市場の動向を説明。国内においては、液晶テレビの比率が年々増加傾向にあり、2009年には90%に迫る需要を見込んでいると語った。また、サイズ別の需要に関しては、パーソナル向けの20V型、37V型以上の大型モデルが増加していることを示し、今回のラインナップが需要に合致したものであると説明した。なお、40インチ台後半のモデルを46V型から47V型にサイズアップしたのは、同社が大型サイズへのシフトを図る上で必要となる差別化の一つの施策だという。

皆川氏は、「10bit、フルHD、120Hz、IPSの4拍子で最高の画質を提供し、“倍速ライン”を核に、37V型以上で国内台数シェア2桁以上を目指していく」と意気込みを語った。

以下に、発表会で行われた質疑応答の主な内容を掲載する。

Q.倍速駆動による、入力から出力までの遅延はどのようになっているか。ゲームモードのような、倍速モードをオフにする機能はあるか?
A.他社に比べ、かなり改善していると思っている。遅延は問題ないレベルまで達している。倍速をオフにする機能はないが、検討してはいる。

Q.47V型が6月下旬で、42/37V型が8月上旬となっているがなぜか?
A.3モデルを一斉に発売したかったが、夏のボーナス商戦を逃したくなかったので、47V型のみ前倒しで発売することとした。パネルメーカーとの兼ね合いもあり、すべて6月発売は難しかった。

Q.3サイズの販売構成比は?
A.47V型を1とすると、37V型が2、32V型が2の予定。

Q.今後のリアプロの展開や位置づけは?
A.50V型をラインに、上がリアプロ、下が液晶と考えているが、市場の状況に合わせてそれ以外の展開も考えていきたい。リアプロはスリム化を図っていく予定。また、ヨドバシAKIBAに110インチモデルを設置するなどして、差別化を図っているところだ。


【問い合わせ先】
日本ビクター(株)
お客様ご相談センター
TEL/0120-2828-17(フリーダイヤル)
TEL/045-450-8950(携帯電話・PHSなど)

(Phile-web編集部)

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製品スペックやデータを見る
  • ブランドVICTOR
  • 型番LT-47LH805
  • 発売日2007年6月下旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格530,000円前後)
【SPEC】●画面サイズ:47V型 ●表示画素数:1920×1080ドット ●受信チャンネル:VHF、UHF、CATV、地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル ●入出力端子:HDMI×3、D4入力×1、コンポーネント入力×1、ビデオ入力×3、i.LINK入出力×2、 LAN端子×1、光デジタル音声出力×1 ほか ●消費電力:319W ●外形寸法:1121W×774H×296Dmm(スタンド含む) ●質量:34.2kg(スタンド含む)
  • ブランドVICTOR
  • 型番LT-42LH805
  • 発売日2007年8月上旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格450,000円前後)
【SPEC】●画面サイズ:42V型 ●表示画素数:1920×1080ドット ●受信チャンネル:VHF、UHF、CATV、地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル ●入出力端子:HDMI×3、D4入力×1、コンポーネント入力×1、ビデオ入力×3、i.LINK入出力×2、 LAN端子×1、光デジタル音声出力×1 ほか ●消費電力:255W ●外形寸法:1007W×707H×296Dmm(スタンド含む) ●質量:28.4kg(スタンド含む)
  • ブランドVICTOR
  • 型番LT-37LH805
  • 発売日2007年8月上旬
  • 価格¥OPEN(予想実売価格350,000円前後)
【SPEC】●画面サイズ:37V型 ●表示画素数:1920×1080ドット ●受信チャンネル:VHF、UHF、CATV、地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル ●入出力端子:HDMI×3、D4入力×1、コンポーネント入力×1、ビデオ入力×3、i.LINK入出力×2、 LAN端子×1、光デジタル音声出力×1 ほか ●外形寸法:901W×651H×230Dmm(スタンド含む)