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ソニー、業務用HDVカムコーダー/HD-SDI出力対応のHDVレコーダーなど3機種を発売

公開日 2006/09/21 20:13
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今回発売する3機種
ソニーは、HDV規格に対応した業務用HDVカムコーダー「HVR-V1J」と、HDVレコーダー「HVR-1500」、HVR-V1Jなどと組み合わせて使用するHDVハードディスクレコーディングユニット「HVR-DR60」を発売する。これら3機種は、HDV(1080i方式)のほか、DV(SP)、DVCAM規格に対応し、SDからHDへの円滑な移行を強力にサポートするという。各製品の詳細は以下のとおり。

■HDVカムコーダー HVR-V1J ¥567,000(税込)11月下旬発売

HVR-V1J

HVR-Z1J(関連ニュース)、HDR-FX7(関連ニュース)の流れを汲んだ業務用HDVカムコーダー。新開発した総画素数112万(有効画素数約104万)のクリアビッドCMOSセンサーを3枚使用している。それぞれのセンサーでRGBを独立して撮影することにより、高解像度と優れた色再現性を実現するという。液晶モニターは、3.5型の「クリアフォト液晶プラス」を本体側面部に搭載。16対9でのモニタリングができる。

レンズには、カール ツァイス「バリオ・ゾナーT*」に加え、新開発の色収差を低減する特殊低分散ガラスを採用。光学20倍ズームに加え、撮影中の映像を約1.5倍に拡大できる「デジタルエクステンダー」機能により最大30倍のズームが可能だ。

60フィールド信号として記録できる、毎秒24/30フレームのプログレッシブ撮影が可能。また、従来機に搭載していたシネマトーンガンマに加え、フィルムの色調を再現できるシネマトーンカラー、好みの階調表現を可能にするニーポイントやブラックストレッチ/コンプレス機能も搭載している。

そのほか、DVCAM記録再生、XLRタイプオーディオコネクター、タイムコード設定などの基本機能に加え、今回新たに設定値の共有が可能な「カメラプロファイル」機能、別のカムコーダーとタイムコードを同期できる「TC LINK」機能、ドラマや映画などの製作現場での映像確認に適した「ラストシーンレビュー」機能、スポーツなどの撮影に便利な「Smooth Slow Rec」機能、HD画質で記録可能な「インターバル記録」機能が加わった。

■HDVレコーダー HVR-1500 ¥945,000(税込)2007年2月上旬発売

HVR-1500

同社のDVCAMレコーダー「DSR-1500A」をベースに作られたハイエンドレコーダー。記録再生対応規格はHDV 1080i/DVCAM/DV(SP)。DVCAMモードではRS-422A制御による編集用レコーダーとしても使用できる。別売りのHDデジタルインターフェースボード「HVBK-1510」を装着することで、業界初となるHD-SDI出力の実現が可能だ。

i.LINK(HDV)/i.LINK(DV)入出力、アナログ出力インターフェースを標準装備していることに加え、別売りのSDデジタルインターフェースボード「HVBK-1501」を装着することでSD-SDI入出力やAES/EBU入出力にも対応する。また、ブラックバースト信号などのSDリファレンス信号に加え、HDリファレンス信号にも対応している。

HDソースをi.LINK(DV)やアナログインターフェースにダウンコンバートしたSD信号として出力もできるため、HDVカムコーダーで撮影した映像をSD機材で編集することも可能だ。

■HDVハードディスクレコーディングユニット HVR-DR60 ¥OPEN(予想実売価格170,000円前後) 11月下旬発売


HVR-DR60
1.8インチ、60GBのHDDを採用。外形寸法約81×45×100mm、質量約230gと小型ながら、最大4時間30分の記録が可能だ。バッテリーにはインフォリチウム Lシリーズバッテリーを使用しており、最大約13.5時間の連続撮影を実現した。また、付属しているシューアダプターを用い、HVR-V1JやDVCAMカムコーダー「DSR-PD170」などに取り付けることで長時間撮影ができる。

操作モードは「コンピュータモード」と「ビデオモード」の2つを用意している。「コンピュータモード」は、パソコンとi.LINKで接続することで本機を外部ドライブとして認識させ、パソコンへ動画ファイルを3倍で高速転送することが可能なモードだ。「ビデオモード」は、i.LINK端子を用いて本機をカムコーダーに取り付け、HDV/DVCAM/DVストリームで撮影するモードだ。

衝撃吸収材、一定以上の重力を検知すると自動的にHDDのヘッドが退避する「3Gセンサー」、ヘッド退避時に最大14秒までメモリーに記録を続ける「キャッシュメモリー」の3つから成る「HDDスマートプロテクション」機能を搭載しており、最大役100cmの落下衝撃から記録データを保護する。

さらに、本機をHVR-V1Jを組み合わせることで、『HVR-V1J』の液晶モニターでHVR-DR60のHDD残量などの状態を確認したり、テープ無しでHDDに記録したりすることが可能だ。


【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株) 
業務用商品お客様ご相談センター 
TEL/0570-00-2288
TEL/0466-31-2588(携帯電話・PHSの場合)

(Phile-web編集部)

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製品スペックやデータを見る
  • ブランドSONY
  • 型番HVR-V1J
  • 発売日2006年11月下旬発売
  • 価格¥567,000(税込)
【SPEC】●録画方式: HDV/DVCAM(DV) ●使用カセット:ミニDVCAMカセット/ミニDVカセット ●撮像素子:/4型3クリアビッドCMOSセンサー 総画素数:約112万画素、有効画素数:約104万画素 ●レンズ:カールツァイス バリオ・ゾナーT*レンズ、光学20倍、f=37.4〜748mm(35mmカメラ換算/16:9撮影時)、F1.6〜2.8、フィルター径62mm ●外形寸法:約145W×184H×431Dmm(突起部含む)●液晶画面:8.8cm(3.5型)、16:9クリアフォト液晶プラス、約21.1万ドット ●撮影時総質量:約1.9kg(NP-F970、PHDVM-63DM、フード、ECM-NV1付き)
  • ブランドSONY
  • 型番HVR-1500
  • 発売日2007年2月上旬発売
  • 価格¥945,000(税込)
【SPEC】●映像信号:NTSCカラー、EIA標準方式、1080/60i方式
・PALカラー、CCIR標準方式、1080/50i方式 ●使用可能カセット :DVCAM、ミニDVCAM、DV、ミニDV ●外形寸法:211W×130H×420Dmm ●質量:約6.6kg
  • ブランドSONY
  • 型番HVR-DR60
  • 発売日2006年11月下旬発売
  • 価格¥OPEN(予想実売価格170,000円前後)
【SPEC】●ディスク容量:1.8インチ、60GB(約4.5時間) ●転送速度(平均):ビデオモード…28.8Mbps、コンピュータモード…80Mbps ●録画モード:CAM LINK ON/OFF ●再生モード:PLAY(Continuous)/REPEAT(1 folder PB)/REPEAT ALL(All PB) ●入出力:i.LINK 6ピン×1 ●外形寸法:約81W×45H×100Dmm ●質量:約230g