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ソニー、様々な画質のHD映像から1080p映像をつくる「DRC-MF v2.5」を開発

公開日 2006/05/31 15:23
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DRC-MF v2.5の技術概念図
ソニー(株)は、同社独自の映像信号処理技術“DRC”を進化させ、HD映像信号の種類に応じて最適な1080p映像を創り出す新技術「DRC-MF(デジタル・リアリティ・クリエーション:マルチ・ファンクション) v2.5」を開発した。

同社は1997年に標準テレビ信号のSD信号からHD信号のフォーマットへ変換する技術として、はじめてDRCを開発した。本技術の特徴は、信号の補間処理で画素間の情報を埋めることにより単純に画素数を増やす「線形補間方式」と異なり、SD信号とHD信号の相関特性を利用して質感や解像感を表現する細やかな信号を、高度な演算処理でつくりだす点にある。

2004年にはDRCのコンセプトをハイビジョン対応へ進化させて、ハイビジョンカメラで撮影された映像や放送局などから送られてきたHD信号を元に、質感や解像感を向上させたリアルなHD信号をつくる技術として「DRC-MF v2」が開発された。

新技術「DRC-MF v2.5」では、HD信号に対するクリエーションと歪み抑圧を実現する「デジタルマッピング処理」の性能をより一層向上させた。これにより、従来技術からさらに解像感、艶感、遠近感を向上させ、信号に含まれる歪成分に対しても破綻が無く強固な処理を実現し、より安定したリアルなHD信号をつくりだせるようになっている。

また、様々なHD信号からリアルな1080p映像信号を直接つくることができ、垂直解像感の大幅な向上と、動きのある映像での解像感や質感の向上を果たしている。

同社では本技術をデジタル放送時代に向けた映像信号処理技術として位置づけ、今後発売するデジタルハイビジョンテレビ「BRAVIA」シリーズ等に順次搭載していく予定だ。

(Phile-web編集部)

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