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<CES 2006 レポート>今年はDTS HDをデモ デモディスクのプロデューサーLevison氏インタビュー

公開日 2006/01/08 11:49
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毎年豪華な視聴セットを用意し、マルチチャンネル再生のデモンストレーションを行うDTS。今年はついにDTS HDでデモを行った。マスター・オーディオを使った初のデモだ。例年のように、来場者には他では手に入らないデモンストレーション・ディスクが配られるということもあり、ブースにはたくさんの人が集まり長蛇の列をつくった。

ブースの入り口にできた順番待ちの列

デモは20分ごとに開催された

デモでは『ロボッツ』をはじめとする最新映画の数々と、いくつかの音楽ライブ映像が上映された。音声はDTS HDの7.1chだ。スピーカーは、昨年のJBLに代わり今年はPMCのハイエンド機を使用。「BB5XBD-A」などのプロ仕様のモニタースピーカーが観客を取り囲んだ。再生された音声は、重低音の迫力と、一音一音がハッキリと聞こえるクリアな音質が素晴らしかった。

フロントLRに設置されたPMC「BB5XBD-A」

昨年よりも広くなったデモ会場

配られたのは5.1ch収録のDVD Video


Jeff Levison氏
今回、デモ終了後に同社コンシューマーディビジョン コンサルタントのJeff Levison氏にお話しを伺うことができた。Levison氏は今年のデモディスクのプロデュースも行っており、エンジニアとしての側面も持つ。「今回のデモンストレーションのセットアップも私が行った」という同氏は、「PMCのスピーカーを使ったのも日頃使い慣れた環境で高音質なコンテンツを体験してもらうため」と説明する。DTS EntertainmentのDVD Audioのいくつかや、デモディスクに収録されたOmar Hakim(ジャズドラマー)のミキシングも彼が手掛けたのだという。「6日にはOmar本人がブースに訪れたから関係者はみな仕事を忘れて大騒ぎだった」のだという。7.1chの音声については「実は2chより7.1chで録音する方がやりやすい。複数チャンネルで録ったものを後からダウンミックスするほうが、臨場感のある思い通りのステレオ音声に仕上がる」と語ってくれた。

(Phile-web編集部 伊藤)

[ces2006]

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