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「DVDの互換性検証はいま」RRTのキーパーソンに訊く〜第3回:ソニー・三辻善作氏

公開日 2005/12/20 12:03
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ソニー(株)三辻善作氏
RWプロダクツ プロモーションイニシアティブ(略称:RWPPI)は2005年最後の開催となる、ジョイント・ラウンドロビンテスト(JRT)の全体会議を19日、パイオニア(株)の目黒本社にて開催した。

今回はラウンドロビンテストの「再生互換(プレイバック・コンパチビリティ)」ワーキンググループのチェアマンに、今年の秋に新しく就任したソニー(株)ビデオ事業本部 ビデオシステム事業部門 機構システム設計部2課 メカニカルエンジニアの三辻善作氏にお会いし、ワーキンググループの現状と課題、そして今後の方向性について訊ねた。三辻氏はソニーにおいては、「スゴ録」シリーズのDVDレコーダーなどにも採用されているDVDドライブの互換性評価の仕事に携わるスペシャリストだ。

三辻氏は昨今のDVD録画市場が大きな過渡期を迎えているという。その変化のカギになるポイントは、2層記録対応の大容量DVDで「一度多くのコンテンツを録る・観る」、CPRM対応ディスクでデジタル放送を「キレイに、安心して残す」、DVDカムコーダーと8cmディスクで「使い勝手良く撮る」という諸点にあると三辻氏は分析する。

殊にDVD DLディスクについて三辻氏は「現在はまだ製品の価格が高くユーザーにとって馴染みが薄い商品かも知れないが、今後は地デジ放送の普及とともにコンテンツも多様化すれば、“高画質で長時間記録”を実現するメディアとしてブレイクするメディアになりうるだろう」と考察する。また三辻氏はデジタル放送の普及によってCPRM記録対応ディスクの使い方をユーザーに紹介し、互換性検証のレベルをいっそう高めていくことが大切であるとする。DVDを記録メディアに使ったカムコーダーについても、今後市場におけるボリュームが増していくものと思われるが、8cmディスクの互換性や盤面に付着した汚れに対する強度も含めたプレイアビリティの検証を進めていくことの重要性も三辻氏は指摘する。

このようにDVDの互換性検証が多様なレベルへと広がるにつれて、ラウンドロビンテストの存在は昨今より重要性を増しているようだ。「ミーティングで参加メンバーが実際に顔を合わせ、互いにネットワークを形成し情報を交わすことがとても大きな意味を持っている」と三辻氏は語る。ラウンドロビンテストの海外での活動も、市場に新規参入を行った海外メーカーに対して、ラウンドロビンテストの活動を紹介し、互換性検証の重要性を呼びかけるのに大きな効果を発揮しているようだ。

三辻氏が参加する再生互換WGでは、来年以降もDVD DLディスクや高速記録対応のドライブ/ディスクにおける互換性など、様々な課題に取り組んでいく。三辻氏は「ユーザーのニーズを先回りし、DVDを楽しむ際に不便を感じられることがないよう、RWPPIとして未然のチェックをしっかりと行っていきたい」と抱負を語った。

「再生互換」WG

「ロジカルフォーマット(PC用ドライブ)」WG


「フィジカルフォーマット」WG

「ロジカルフォーマット(DVDレコーダー)」WG
(Phile-web編集部)

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