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[CEATEC2005:SED] SED試作機がブラウン管TVとの比較視聴に挑んだ

公開日 2005/10/04 17:50
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SED(手前右側)とCRT(奥左側)との比較視聴を展開
キヤノンと東芝によるSEDのブースでは、SED試作機とブラウン管テレビとの比較視聴を特別展示コーナーを設けて行い、話題を集めている。


ブース正面では36インチのSED試作機を多数展示する

消費電力の優位性を紹介するデモ
今回の比較展示では「黒の表現力」「フォーカスの鋭さ」などのSEDの優れた性能を、CRTテレビと並べた画質比較デモで紹介している。SED試作機の画面サイズは36インチで、430カンデラの明るさ、約100,000対1のコントラスト比を実現している。比較視聴のデモコンテンツには、HDクオリティの動画と静止画、またHDカムで撮影したライブ映像が使われている。今回、CRTテレビとの比較展示を行った背景について、展示解説員は「発光原理の同じCRTを基準としても、より優れた映像を実現できるSEDのポテンシャルを確認してもらうため」と説明する。

別室ではさらにSEDの視野角や消費電力における優位性をデモンストレーションするコーナーも設けられている。


55インチのカットモデル試作機も今回初めて展示された
また、本ブースには、来年春の商品化に向けて開発が進められている55インチディスプレイのカットモデルが初めて展示された。商品化の時期については、従来の発表通り来年春をターゲットにしており、「当初のスケジュール通り」進んでいるという。なお、パネルサイズが55インチとなった理由は、「画質の違いが誰の目にも明らかになるのに最適なサイズであること、またNHKの研究結果で“ハイビジョン映像を映し出すのに最適な画面サイズ”とされているから」とし、つまるところ「“画質”で他のデバイスと勝負するために最適なサイズであると判断したから」と展示解説員は説明する。SEDパネルは現在、平塚のパイロットラインで少量の生産をスタートした段階で、商品発売当初は55インチのモデルを中心に生産を行う予定という。本工場での大規模な量産の開始時期は再来年が予定されている。

(Phile-web編集部)


ceatec2005

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