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デノン、2ch専用CD/SACDプレーヤー「DCD-SA11」を発売

公開日 2005/02/18 18:11
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(株)デノンは、CD/スーパーオーディオCDプレーヤー「DCD-SA11」を3月上旬から発売する。昨年8月に発売されたフラグシップモデル「DCD-SA1」の技術を継承した2ch再生専用モデル。価格は367,500円(税込)。

DCD-SA11

背面端子部

PCMの再生系には、「DCD-SA1」で初めて搭載した“Advanced AL24 Processing”を搭載。16ビットから24ビットへのデータ拡張に加え、独自開発のアルゴリズムにより、時間軸上でのデータ補間、アップコンバート・サンプリングを行い、オリジナルデータを損なわない自然な補間を行う。

Advanced AL24 Processingを搭載

同社によると、「データサンプルを広範囲にわたって取り込み一段で処理をおこなうため、多段構成のデジタルフィルターなどに比べて演算精度に優れた信号補間が行える」という。またフィルタリング動作もより適応性を広げ、折り返しノイズや高域レスポンスの低下による悪影響を受けない再生を可能にしている。

ドライブメカは同社オリジナルのものを採用。SACDの高速回転にも十分耐えうるよう、モーターシャフト長を極めて短く設計した高寿命のブラシレスモーターを採用。またターンテーブルやピックアップメカベースの傾きなどのバラツキを吸収するため、全数傾き補正も行っている。さらにローダーメカには異種素材で防振効果を高めた定評のS.V.H.ローダーを採用している。

徹底した防振設計を採用

クロックには「DCD-SA1」に迫るスペックを実現した高精度発振器を搭載。発振器は回路ブロックがモジュール化しているため、基板パターン等の影響を受けない安定した発振精度を得ることができる。SACD再生では、DSDクロックの分周生成後、スレーブのDSDデコーダに対し供給、マスターであるDACには再度発振器の発振精度に補正し供給するという手の込んだ手法で高精度を確保している。

電源はデジタル系とアナログ系の2トランス構成とし、相互におよぼす干渉を排除。漏洩磁束を互いにキャンセルする方向に配置したり、シャーシへの取付ベースには振動減衰特性に優れたアルミ鋳物を採用するなど、様々な工夫を施している。

筐体の振動対策も様々な手法を盛り込んでいる。底板4層、天板2層の平板構造を採用し面方向の共振を抑えているほか、振動特性に優れた焼結合金をインシュレーターに採用。またサイド、リアのパネルは2層構造とし異種材料を組合わせて共振を抑制している。

内部パーツも、高音質部品を惜しみなく採用。オーディオ基板はフッ素系樹脂によるフローティングを行うなど、細部にも気配りがされている。

ディスプレイとデジタル出力を切るPure Direct モードも、もちろん装備。またバランス出力はHOT側、COLD側とも専用DAコンバーターからの出力をダイレクトに受け構成とし、反転アンプによるバランス出力とは異なりHOT/COLD間に音質差や遅延が生じない設計としている。

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製品スペックやデータを見る
  • ブランドDENON
  • 型番DCD-SA11
  • 発売日2005年3月上旬
  • 価格\367,500(税込)
【SPEC】●再生周波数特性:2Hz〜50kHz(-3dB/SACD) ●SN比:113dB(可聴帯域/SACD) ●消費電力:22W ●外形寸法:434W×138H×415Dmm ●質量:19kg