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ソニー『QUALIA 001』を発表。HD映像をより高精細に表示する“クリエーション・ボックス”

2005/01/12
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『QUALIA 001』Q001-CB01
●ソニーマーケティング(株)は、QUALIAブランドの新製品として、独自の映像信号処理技術「DRC-MFv2」(デジタル・リアリティ・クリエーション:マルチ・ファンクション・ブイツー)を搭載し、入力された様々な映像信号から、より高画質な映像を出力するとともに、高画質ズームなど映像を操作して楽しめる『QUALIA 001』“クリエーション・ボックス”「Q001-CB01」を1月29日より発売する。価格は525,000円(税込)。

「DRC-MFv2」は、昨年8月11日にソニー(株)が発表した技術で、標準テレビ信号や、様々な規格のハイビジョン信号をフルHDTV(横1920×縦1080画素)相当の画質まで引き上げるだけでなく、ハイビジョン信号入力時にはより高精細なハイビジョン映像を出力することができる技術だ。本技術は、<ベガ>HVXシリーズや『QUALIA 005』に搭載された“ベガエンジンHD”にも採用されている。

本日同社で行われた本機の説明会には、ソニー(株)上席常務の近藤哲二郎氏、ソニーマーケティング(株)執行役員の佐藤一雅氏らが出席し、製品の説明を行った。

「HD映像を撮影できるカメラが普及してきたことにより、SD映像をHD映像にアップコンバートするという『不便さ』が解消されました。今後は『利便性』を創造していく必要があります」と語る近藤氏は、「DRC-MFv2」による、HDからよりリアルなHDへの変換処理機能を強くアピールした。

会場ではSXRDプロジェクター『QUALIA 004』を使い、通常のHD映像と「Q001-CB01」で処理した高精細映像を比較するデモが行われ、その精細感の違いを見せつけた。

本機は、入力映像の見たい部分を高画質のまま拡大(ズーム)、任意の方向へ動かしながら映像を楽しむ「クリエーション・ビュー」機能を搭載。入力された映像の見たい部分を、リアルタイムで縦・横3倍、面積比で9倍まで任意の倍率で拡大することが可能だ。拡大処理においても「DRC-MFv2」により高精細な信号を創り出すため、従来の「線形補間方式」で問題となった画像の荒さやノイズなどの画質劣化が抑えられ、高画質なズームが可能となっている。

「クリエーション・ビュー」機能で3倍表示

「DRC-MFパレット」操作画面

また本機は、好みの画質を指定できる2つの機能を搭載。「DRC-MFパレット」は、解像度の“くっきり感”とノイズ低減の“すっきり感”の2軸座標で、個人の好みや映像素材特性にあわせて画質を指定することができる。「DRC-MFモード」は、ハイビジョン放送やDVDなどの一般的な映像に適した『モード1』と、天気予報やデータ放送などの静止画の文字や、細かい横線の多い映像を表示する際に適した『モード2』から好みのモードを選択できる。


付属のリモコン

筐体上部の拡張端子

本機背面部
さらに本機は、今後登場する可能性のある新たな映像規格などに対応するため、筐体上部に拡張端子を装備している。この端子は天板を外すことで接続可能となる。拡張する別筐体は本機の上に重ねて設置するかたちとなる予定だ。

【問い合わせ先】
QUALIAコールカウンター
TEL/0570-09-0099(ナビダイヤル)
TEL/0466-38-4920(携帯電話・PHSの場合)

(Phile-web編集部)

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製品スペックやデータを見る
  • ブランドSONY
  • 型番『QUALIA 001』Q001-CB01
  • 発売日2005年1月29日
  • 価格525,000円(税込)
【SPEC】
●入力端子:コンポーネント×1、D4×1、S2×3、ビデオ×3、音声LR×5 ●出力端子:コンポーネント×1、音声×1、RGB×1 ●消費電力:最大35W ●外形寸法:430W×93.5H×390Dmm ●質量:約10.5kg