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<山之内 正のCES2005レポート>1080pパネル搭載のDLPリアプロが各社から登場

2005/01/10
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●DLP技術とDMDチップの開発・製造はTIのなかでも特に重要な領域である。通常、同社のブースではDLPを採用した各社の製品を展示してデモンストレーションを行っているのだが、今回は最新の「1080p」パネルを使用して試作した70型のリアプロジェクションテレビを展示するなど、強い意気込みを見せている。

TIが試作した70型DLPリアプロジェクター

フルHDならではのなめらかな質感は、隣りで行われている大スクリーンでの業務用投射型プロジェクターの迫力ある映像と並んで、来場者の注目を一手に集めていた。

なめらかな映像を生む秘密はたんに画素数だけにあるのではなく、菱形のミラーを配置したその独自配列にある。同社ではこれは「Smooth Picture」と呼んでおり、今回のデバイスを特徴付けている。

1080pパネルを積むサムスンの67型DLPリアプロ「HL−R6788W」。4月発売予定

こちらはサムスンブースに展示されていた70型のフルHDリアプロ

会場には、この1080pパネルを搭載したサムスン製の67型DLPリアプロジェクションテレビのほか、LGの試作品も展示されていた。サムスンは自社ブースに70型のリアプロジェクションテレビも展示し、フルHDのDLPリアプロで市場をリードする意気込みだ。米国市場では、日本メーカーも相次いで1080pパネルを積んだ製品を投入する見込みだが、当面はリアプロジェクションTVが中心で、フロント投射型プロジェクターへの導入は来年以降になると思われる。

(山之内 正)

[ces2005]

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