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≪CEDIA REPORT 2004(11)≫富士通ゼネラルのフルHD液プロなど登場「3LCD」ブース

公開日 2004/09/12 12:41
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●CEDIAのメイン会場からシャトルバスで5分ほどの「ムラートセンター」を会場に、エプソンの「3LCDデバイス」を採用するメーカー各社による合同製品展示が行われている。本展示には日立、松下電器、富士通ゼネラル、三菱電機、三洋電機、インフォーカス、LG電子、DAEWOOとエプソンの合計9社が参加し、それぞれが米国市場に送り出すプロジェクション機器の新製品を紹介している。

多くの新製品の中、富士通ゼネラルが展示していた1080pフルHD表示に対応したホームシアタープロジェクター「LPF-D711WW」試作機のデモが大きな注目を集めていた。

富士通ゼネラルのホームシアタープロジェクター新製品「LPF-D711WW」

本機はエプソンの「Dream4 L3D130シリーズ」パネルを3枚使用し、1,920×1,080ドットのフルハイビジョン表示を実現している。RGB各色に12bit処理を行い、687億色の表現が可能。映像エンジンには、同社がプラズマテレビに搭載してきた「AVM (Advanced Video Movement)」技術をさらに進化させた「AVM-II」を、プロジェクター製品に初めて搭載した。映像モードも5つのプリセットモードの他、8つのメモリーを持ち、ユーザーオリジナルの設定を保存できる。

プロジェクション部

ビデオプロセッサー部

筐体はプロジェクション部分とプロセッサー部のセパレート構造としている。ユニークなホワイトのボディは、デザインを著名デザイナーの内田繁氏が手がけているという。レンズは標準レンズを1本搭載し、120インチの画面を4.6〜5.8mの投写距離で実現する。米国では11月頃の発売が予定されており、価格は25,000ドルになる見込み。本機の詳細を説明してくれた(株)富士通ゼネラルの金子洋氏は「会場での手応えから米国でのヒットを予感している」と語ってくれた。

日立は、エプソンの3LCDパネルを使って720pの表示を実現した、50インチリアプロジェクションテレビ「50VS810」など新製品を紹介。こちらは米国市場に本5月、3,999ドルの価格で登場したそうだ。

日立が北米市場に展開するリアプロジェクションテレビ新製品

エプソンからは日本でもお馴染みのリアプロジェクションテレビ「LIVINGSTATION」シリーズと、フロントタイプのプロジェクター3機種が展示された。フロントタイプのプロジェクターは「PowerLite」シリーズのサブブランドネームで北米市場に展開されている。

エプソンはリアプロTV「LIVINGSTATION」シリーズを展示

エプソンのフロントタイププロジェクターも徐々に認知を高めているという

エプソン製品の北米市場における動向を、セイコーエプソン(株)の前田光男氏にうかがうことができた。前田氏によれば「現在エプソンのブランドネームが徐々に市場に認知されはじめており、徐々に売上も伸びてきています」ということだ。米国では「LIVINGSTATION」シリーズを、ハイエンド商品を主に取り扱う高級AV専門店で販売しているそうだ。「プリンターを内蔵したエプソン独自の提案も、付加価値として好評をいただいているようです」と前田氏は語ってくれた。

同社では来春を目処に「Dream5」パネルの量産を実現すべく、着々と開発が進んでいるといい、こちらの動向にも期待が高まる。

1080pのハイビジョン映像を実現したDream4パネル2製品

エプソンが開発を進めるDream5パネルのプロトタイプ

(Phile-web編集部 山本)

[CEDIA2004REPORT]

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