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RWプロダクツ・プロモーション・イニシアティブ、第24回定期ミーティングを開催

2004/04/15
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左)ソニー(株)中島豊氏 右)オーディオビジュアル評論家 麻倉怜士氏
●RWプロダクツ・プロモーション・イニシアティブ(略称RWPPI)は、4月14日に同事務局本部において第24回目を数える定例会議を開催した。本定例会議はDVDフォーラムによって国際規格として策定されたDVD-R/DVD-RWフォーマット関連商品の普及促進を目標に活動を続けるRWPPIによって、活動内容の詳細な報告を交わしあい、会員メンバー間の活発なコミュニケーションを促進することを目的に行われている会合である。

第24回目の会議は、RWPPI代表・相澤氏の挨拶で幕を明けた。RWPPIは今年5周年を迎える。発足以降の5年間について相澤氏は、「会員メンバー各社のスタッフによる協力があったからこそ、RWのフォーマットをここまで拡大することができた」とメンバーの功績をたたえた。今後も高速記録に対応するメディアの互換性検証を進めていくとともに、「いよいよ議論も活発化してきたコピーワンスの問題についても、RWPPIのこれからの重要課題として皆で取り組んで行きましょう」とエールを送った。

今回の定例会議以降、RWPPIには米国からConexant System社、NewTechInfosystems Inc、東北パイオニア(株)、東芝サムスンストレージ・テクノロジー(株)の4社が加わり、合計61社に成長を遂げた。新たに加わった各社も挨拶を行い、今後それぞれのフィールドで獲得してきたノウハウを基に、DVD-R/DVD-RW関連商品のビジネスを盛り上げていきたいと豊富を語った。

RWPPIでは、来る4月26日から4日間、中国の上海で行われる世界規模のデジタル機器展示会「CeBIT Asia 2004」への参加を決定している。日本国内のほか、米国、欧州に続く大きな成長市場である中国に、DVD-R/DVD-RW関連製品の普及促進を促し、アプローチをかける目的で大規模な出展が行われる。今回の会議では、DVD-RWの世界をトータルでアピールする出展予定内容の報告やブースの紹介が行われた。

今回の定例会議ではまた、DVD-RW関連製品の新たな動向として、ソニー(株)が3月に発売したDVDハンディカム「DCR-DVD201/101」の紹介が、ソニー(株)の中島豊氏らによって行われた。北米では既に発売され、大きな話題を呼んでいる本機だが、ソニーが国内に向けてリリースする初のDVDカムコーダーとしても、ユーザーのみならず業界からも熱い視線が注がれている。「楽に録れる」、「手軽に再生」、「楽しく見れる」、「みんなに配れる」といった、DVDメディアならではのアドバンテージを最大限に活かした本機の魅力が、実機のデモンストレーションを中心に披露された。本機はすでに同社の調査により、家庭に普及している多くのDVDプレーヤーで正常再生できることを確認済みであるという。安心して楽しめるDVDカムコーダーとして、今後もますます注目を集めそうだ。

定例会議の後半には、恒例となっている業界のキーパーソンによる特別講演が行われた。今回、特別講演の講師にはオーディオビジュアル評論家の麻倉怜士氏が招かれ、「これからのデジタルAV」をメインテーマとした講演を行った。

麻倉氏は、これまでのデジタルAV機器の進化の歴史を振り返りながら、「ヒットするデジタルAVの条件」、「AVとITの融合は可能か?」等の切り口から興味深いスピーチを行った。中でもこれからのデジタルAVは「0.7世代先」を見据えた製品が大ヒットの秘密するという氏の仮説を証明した、DVDレコーダーの功績を指摘し、「“ちょっとべんりな製品である”というイメージをリアルに喚起できたことがDVDレコーダー、薄型テレビの成功の秘訣である」と麻倉氏は語った。この日の会議に参加したRWPPIの各メンバーに向けて「ジャスト国民のニーズを捉えていて、かつクオリティにこだわった豊かな日本のデジタルAV文化をさらに盛り立ててほしい」とエールを送った。力のこもった講演の内容には、終了後も会場から数多くの質問が麻倉氏に寄せられた。

(Phile-web編集部)

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