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世界に発信するアジアの監督たち 〜マレーシア編〜 アミール・ムハマド監督インタビュー (1)

2004/01/01
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アミール・ムハマド監督 (写真:Danny Lim)
アミール・ムハマド監督インタビュー
Interview with Amir Muhammad

インタビュー・文 / 山之内 優子
by Yuko Yamanouchi

1. はじめに


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日本で映画を製作しているのは、日本人だけではない。

海外、特にアジアの各地からは、それぞれの国の映画界で活躍中の、
または、これから活躍が期待される才能のある若い映画人たちが来日して、映画製作をおこなっている。

その一人、アミ−ル・ムハマド監督は、2003年7月にマレーシアから来日し、
12月まで東京に滞在して、映画「TOKYO MAGIC HOUR」(東京マジックアワー・邦名仮題)を撮影した。

ムハマド監督は、来年、アメリカで開催されるサンダンス映画祭に招待され、
アジアの映画界から世界にデビューしようとしている気鋭のドキュメンタリー映画監督だ。
マレーシアのジャーナリズムの世界では、執筆者として長いキャリアを持っている。

日本で上映された自作の長編ドキュメンタリー映画「ビッグ・ドリアン」についてや、
マレーシアの映画事情などについて、ピリッと皮肉のきいた感性を感じさせるお話をうかがった。


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○ アミール・ムハマド Amir Muhammad

1972年 12月5日生まれ。マレーシアの活字メディアに14歳から執筆を開始。ジャーナリズムで活躍。イギリスで法律を学び、帰国後は、テレビ、舞台の仕事もおこなう。2003年 4月クアラ・ルンプールにて、長編第2作「ビッグ・ドリアン」をプレミア上映。7月に日本財団アジア・フェローシップを受けて来日。12月まで東京に滞在し、長編第3作「TOKYO MAGIC HOUR」を撮影。2004年は、同じアジア・フェローシップによりジャカルタに滞在し、3ヶ月間で次回作を撮影する予定。
 
監督についてのサイト




○ インタビューで話題になっている、映画「ビッグ・ドリアン」(The Big Durian)について。

アミール・ムハマド監督・脚本の長編第2作
マレーシア/2003/マレー語、英語、広東語、福建語/カラー、モノクロ、ビデオ/75分 撮影機材は、SONYのDVCAM :PD150、PD100 撮影日数は7日

内容・受賞など/
1987年マレーシアの首都、クアラルンプールで一人の下士官が銃を乱射し、死傷者がでる事件が起こった。このとき、マレーシアでは、マレー系と華僑系の国民の政治的な緊張が高まった。この映画は、この事件を素材に、当時を知る人へのインタビュー、役者による再現インタビュー、当時の写真、監督自身のルポルタージュ、カラー、モノクロ、ちょっと刺激的でかっこいい音楽、等々さまざまな映画表現の手段をミックスして作られている。

マレーシア本国でプレミア上映をおこなったあとで、シンガポール国際映画祭、アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭他、数多くの映画祭に招待された。日本では山形国際ドキュメンタリー映画祭2003アジア千波万波部門の特別賞を受賞。2004年には、アメリカでおこなわれるサンダンス国際映画祭での上映が決定している。


映画「ビッグ・ドリアン」(The Big Durian)のサイト

→デザインのセンスが良くて、読みやすいHP。マレーシアとアジアの映画に関するリンクも豊富です。映画だけでなくホームページ作りにも参考になるお勧めサイト



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アミール・ムハマド 監督インタビュー 目次

1. はじめに
2. 東京の印象
3. 最新作は東京で撮影
4. 長編第2作「ビッグ・ドリアン」のクルーと機材
5. 個人的体験と社会的現実の接点に気づいた、1987年のある事件
6. 複雑な風合いを持っているドキュメンタリー映画を目指した
7. マレーシアの映画事情
8. 身近なものを撮影するようなドキュメンタリーは、アンディ・ウォホールがルーツだ
9. おもしろければ、映画の分類は問題ではない。
10. 素材をどう加工するかが問題だ
11. 映画を作り、映画について書く
12. 好きな監督はルイス・ブニュエル
13.「泳ぐ人」、最も奇妙なアメリカ映画
14. 大島渚監督の「御法度」をハワイで見た

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それではお楽しみください。こちらをクリック→  「2. 東京の印象」

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