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04年4月より地上波デジタルとBSデジタルの全番組が“コピーワンス”に

公開日 2003/11/17 18:45
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左から民放連・地上デジタル放送特別委員会委員長、テレビ新潟放送網会長の北川信氏、NHK理事の和崎信哉氏、ビーエス日本会長の漆戸靖治氏
●日本放送協会(NHK)と(社)日本民間放送連盟は、本日東京都内で記者会見を行い、2004年4月より、地上波デジタルとBSデジタルの全番組にコピー制御方式を導入すると発表した。

コピー制御は、著作権侵害行為を規制するために導入する。導入される方式は、1回だけ録画可能なコピー制御信号を加える“コピーワンス”。番組は暗号化して放送し、暗合の解除にはB-CASカードを使用する。このため、4月以降は、B-CASカードが放送の受信に必須となる。

コピーワンス放送をデジタル録画機器で録画する場合、コピー制御対応の記録メディアとデジタル録画機器を組み合わせることで、はじめて録画が可能となる。録画した番組の、デジタル録画機器へのダビングは行えない。なお、VHSデッキなどアナログ録画機器での録画やダビングは、これまで通り行える。

現在市場に流通しているB-CASカードは既にコピー制御に対応しており、4月以降も問題なく番組を視聴できるが、BSデジタル開局当初に販売開始したB-CASカード(2000番シリーズ)は、同機能に対応していないものがある。NHKによると、対応していないカードは約180万枚流通している。ただし、BSデジタル放送6社は、10月からアップグレードデータを放送波で配信しており、番組を連続して1時間程度視聴することで、自動的にコピー制御対応データがB-CASカードに書き込まれる。

B-CASカードを破損・紛失した場合は、B-CASより有償(2,000円)で再発行を受ける必要がある。だが、3月までの移行期間は「特別の配慮をお願いしている」(NHK理事の和崎氏)と言い、再発行料金が割り引かれる可能性もある。

NHKと民放連では、「今回のコピー制御の導入にあたっては視聴者の理解が不可欠」とし、様々な媒体を通じた広報活動で理解の徹底を図っていく。地上デジタル放送推進協会(D-PA
)やBSデジタル放送推進協会(BPA)のホームページで情報提供をするほか、コピー制御お問い合わせセンターも設置し、電話での問い合わせを受け付ける。

さらに、手持ちのB-CASカードのコピー制御対応状況を確認できるデータ放送「ヘルプチャンネル」も準備しており、2004年2月から707チャンネルで実施される予定。

別項にて、記者会見席上で行われた質疑応答をすべてご紹介する。

【問い合わせ先】
コピー制御お問い合わせセンター
TEL/0570-000-288(ナビダイヤル、10時〜20時)

B-CASカスタマセンター 
TEL/0570-000-250

(Phile-web編集部)

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