HOME > ニュース > ケンウッド、世界最高速の2ビーム方式で高密度光ディスク評価機を開発

ケンウッド、世界最高速の2ビーム方式で高密度光ディスク評価機を開発

公開日 2002/07/22 18:30
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
●(株)ケンウッドは、NHK放送技術研究所の指導を得て、2ビーム方式の青紫色光ヘッドを開発し、併せて高密度光ディスク評価機を開発した。この高速記録/再生技術を用いることにより、記録した映像の編集作業が迅速になり、余裕ある特殊再生が実現できる。

青紫色2ビーム光ヘッドとは、青紫色半導体レーザー2個を光源とし、1個の対物レンズにより2つのレーザービームを集光させ、相変化光ディスク上の2つのトラック(ランド/グルーブなど)に、2チャンネル分のデータを同時に記録/再生できる光学構成。記録時は2つの記録データに従い、それぞれのレーザービームを高速に光変調し、光ディスク上の2つのトラックに書き込むことが可能。再生時は2つのレーザービームが記録時と同じように光ディスク上の各トラックに集光され、光ディスクから反射した光は光ヘッド内部の光学系により、それぞれ分離され別々に信号を検出。また、記録と再生を同時に行うことも可能。今後、この技術をもとに、さらに多ビーム化した光ヘッドの開発も展望される。

今回ケンウッドは、これらの青紫色2ビーム光ヘッドを搭載し、高速で記録/再生が可能な高密度光ディスク評価機を開発した。この評価機では、光ディスクの高速回転サーボと広帯域RF信号再生、記録時のレーザービームの高速パルス変調を実現し、データ転送速度200Mbpsの高速な再生実験に成功した(記録時のデータ転送速度は130Mbps)。

これにより放送用品質のハイビジョン映像がリアルタイムで記録/再生できる見通しが得られた。また、この評価機は、光ヘッドからの2ビームのRF信号、サーボ信号等を解析することにより、光ディスクの評価を可能としている。 (ホームシアターファイル編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE