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日本マランツとデノンが経営統合−共同持ち株会社を設立、両ブランドは存続−

2002/03/07
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<左>左から(株)デノンの坂本光成社長、日本マランツの株本辰夫会長、同社の佐藤卓社長
●日本マランツ株式会社と同社筆頭株主の蘭フィリップス、株式会社デノンとその筆頭株主であるリップルウッドホールディングスL.L.C.は、本年5月14日をめどに共同持株会社を設立し、マランツおよびデノン両社の株式を移転しグループとして経営統合することで合意した。

本日東京都内で行われた記者会見には日本マランツの株本辰夫会長、株式会社デノンの坂本光成社長、日本マランツの佐藤卓社長が出席した。

株本会長は、経営統合にいたった経緯について「オーディオビジュアルをめぐる環境の変化は急速であり、市場はメーカーに変化に対応する能力を求めている。両社はこの中にあって比較的元気なメーカーと言えるが、数年先はわからない。両社のマネージメントおよび大株主も将来に強い危機感を持っており、共同プラットフォーム構想で両者の意見が一致した」と説明した。

共同持株会社の社名は「ディーアンドエム ホールディングス(D&M Holdings Inc.)」で、本社は現在の日本マランツと同じく神奈川県相模原市。同持株会社の社長兼最高経営責任者(CEO)には日本マランツの株本辰夫会長が就任する予定だ。共同持株会社はデノンとマランツの両社を100%子会社とするが、両ブランドは存続し、それぞれ独自にマーケティングや販売、商品開発を継続する。

一方、研究開発、生産、資材調達および間接部門はできるだけ早い時期に統合をすすめる。特にデジタルAVやネットワーク分野での研究に力を注いでいく。

共同持株会社での持ち株比率は日本マランツ30%、デノン70%。株式移転比率は日本マランツ1株に対しデノン0.4416株となる。グループ全体の売上高は900億円前後、社員数は1,647名となる。(Phile-web編集部)

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