ソニー、一台で音楽や映像、ネットまで楽しめる新発想ハード“ビットプレイ”発売

<左>DMT-PR1の設置例　<右>DMT-PR1のメニュー画面

●ソニーマーケティング(株)は、一台でCD、MD、FM放送などの音楽や、テレビやDVDビデオの映像に加え、ハードディスクやメモリースティックを利用して音楽／映像を楽しめるマルチエンタテインメント・ターミナル“ビットプレイ”『DMT-PR1』を発売する。Eメールなどインターネットを楽しむことも可能。

本機は、40GBのハードディスクとDVD/CD-ROM一体型ドライブ・MDドライブ・MGメモリースティックスロット・TVチューナー・FMチューナー・モデム・デジタルアンプ等を内蔵した本体、専用15型TFT液晶ディスプレイ、及び2本のスピーカーで構成されたマルチエンタテインメント・ターミナル。幅375×高さ91×奥行き245mmの本体と、幅144×高さ417×奥行き206mmのスピーカーは場所をとらず設置でき、接続も簡単だ。

内蔵ハードディスクにはオーディオ専用エリアを設け、CDアルバム約300枚分（約5,000曲分）の音楽を納めることができ、ジュークボックスとして使用することができる。CDソフトのほかに、“bitmusic”など音楽配信（Electronic Music Distribution、以下EMD）サービスからダウンロードした音楽コンテンツやWAVE、MP3、WMA方式の音楽ファイルを記録し、再生することが可能。ハードディスクに記録された音楽コンテンツは、マジックゲート（MG）メモリースティックや、USB経由でネットワークウォークマンにチェックアウト（転送）することも可能となっている。また、同じハードディスク内にビジュアル専用エリアを設け、内蔵の地上波テレビチューナーからの映像を約5時間記録したり、テレビ映像を記録しながら同時に最大30分までさかのぼって再生することもできる。

さらに、上記のさまざまなAVソースやインターネット機能を、メインメニューから簡単に呼び出してシームレスに楽しめるグラフィカルユーザーインターフェース（GUI）を実現。メインメニュー内のアイコンやファンクション名、各ファンクションのコンテンツリストなどを大きく表示し、専用リモコンにより、離れた距離からでも簡単に操作できる。また、本機にはトラックボール付きキーボードが付属されているので、Eメールソフトやブラウザも快適に楽しむことができそうだ。

本体、スピーカーはともにアルミを使用し、スピーカーのユニット構成は3ウェイ5ユニットとなっている。アンプ回路には、同社が開発した「S-Masterデジタルアンプ」を搭載、50Ｗ×2の出力を誇る。

色々なものを融合させ、利便性を追求した製品は他社からも発売されているが、オーディオ/ビジュアル/インターネットの垣根を、こうも易々と乗り越えた製品はいままで見あたらなかった。ホームエンターテインメントは、本機によって大きな飛躍を見せそうだ。（Phile-web編集部）