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文/増田和夫

HDD内蔵DVD-RAM/Rレコーダー
DMR-E80H 
詳細
(以下の写真はクリックで拡大)

本機は80GBのHDDとDVD-RAM/-Rドライブを搭載したハイブリッドレコーダーである。ベーシックモデルであるDMR-E50にHDDをプラスして、さらに高機能化したモデルといえる。「プログレッシブ再生」機能や「追っかけ再生」機能、「ハイブリッドVBR録画」機能、「1.3倍早見再生」機能など基本機能が充実している。加えてDVDオーディオ(2ch)の再生にも対応している。設計を新規に行っており、本機もE90Hと同様に人気を集めることは間違いない。

録画モードはXP、SP、LP、EPの4モードで、VTR感覚でモード選択ができる。EPモードを使えばHDDに106時間の録画が可能だ。また、XPモードでは録画音声にリニアPCMも選択できる。

DMR-E80Hのダビング画面。写真はHDDからDVD-Rへのダビングを行おうとしているところ。本機では、HDDからDVD-Rへのダビング時に再エンコードが必要なくなった E80Hのリモコン

HDDからDVD-RAMには最大約12倍速での無劣化&高速ダビングが可能。また、コピーワンスの番組もHDDからDVD-RAM(CPRM対応メディア)に移動という形で高速ダビングできる。HDDからDVD-Rには、今回新たに再エンコードなしの無劣化&高速ダビングが可能になった。これらの機能を活用すれば、HDDに存分に録画して、好きな番組だけをDVDにダビングして保存する、というハイブリッド機のメリットを十分に活かせるだろう。

このほか、DVD残量が少ない時に、HDDに自動録画する「リリーフ録画」機能や、予約番組を自動上書き録画する「オートリニューアル録画」機能など、HDD+DVDを活かす録画機能を搭載している。

リモコンもリニューアルされている。従来機リモコンのスライドドアを廃し、ボタン配置が最適化されたため、操作性が向上している。

DMR-E80Hの録画時間
 
4.7GB DVD
9.4GB DVD
80GB HDD
XP
約1時間
約2時間
約17時間
SP
約2時間
約4時間
約34時間
LP
約4時間
約8時間
約68時間
EP
約6時間
約12時間
約102時間

録画再生の画質は、MPEGエンコーダーの性能と再生DNRが優秀で、XPモードでは元ソースとほぼ同じクオリティが再現できる。SPモードではわずかに画が甘くなるが、ブロック&モスキートノイズが目立たず、十分に常用できるレベルだ。一般的に言ってDVD録画の画質はSPモード以下ではかなり苦しくなるが、本機は低ビットレートの録画にも強く、LPモードでも破綻の少ない映像が楽しめた。長時間のスポーツ録画などに十分に活用できる画質と言っていいだろう。

別売のブロードバンドレシーバー「DY-NET2」と接続すると、携帯電話を使った番組予約が可能になる。EPG予約をはじめ、録画タイトル名の自動ダウンロードなど、DY-NET2の機能をフルに活かせる。

機能がシンプルでわかりやすい。そのうえ設計が新しく基本性能は充実している。ハイブリッド機のベーシックモデルとしてのコストパフォーマンスは高い、といえるだろう。

受信可能チャンネル:VHF/UHF/CATV 
再生可能ディスク:DVDビデオ、DVDオーディオ、ビデオCD、オーディオCD、CD-R、CD-RW、DVD-RAM、DVD-R 
入力端子:ビデオ3、Sビデオ3、アナログ音声(2ch)3 
出力端子:ビデオ2、Sビデオ2、D2端子1、光デジタル音声1、アナログ音声(2ch)2 
録画時間
<4.7GBディスク使用時>XP…約1時間、SP…約2時間、LP…約4時間、EP…約6時間 
<9.4GBディスク使用時>XP…約2時間、SP…約4時間、LP…約8時間、EP…約12時間 
<80GB HDD使用時>XP…約17時間、SP…約34時間、LP…約68時間、EP…約106時間 
外形寸法:430W×79H×300Dmm 
質量:約4.5kg 
消費電力:約30W

ネットから予約録画が可能!ブロードバンドレシーバー「DY-NET2」を試す

↑ブロードバンドレシーバー「DY-NET2」¥OPEN(予想実売価格15,000円前後) ↑携帯電話(docomo/JPHONE/au)やPCから録画予約などが行える(※)

本機は、ハイブリッドDVDレコーダーに外付けするインターネット対応のEPG予約ユニットだ。本機をハイブリッドレコーダーと、ADSLなどのインターネット常時接続回線に繋げば、携帯電話などからEPGサイトにアクセスして、レコーダーの録画予約ができる。メールサーバーなどを経由せずに、携帯からEPGサイトを介してDY-NET2+レコーダーに直接アクセスするため、番組開始直前の予約など、タイムラグのない使いこなしが可能だ。また、直接アクセスのため、携帯電話などからレコーダーのダイレクト操作も可能になる。EPGサービスはアイテラのEPGサービス(http://www.irate.tv/)に限られ、一部有料で、携帯電話での会員登録が必要となるが、会員登録後はPCからもアクセスが可能だ(※)。対応レコーダーは、DMR-HS2・DMR-E80H・DMR-E90Hで、DMR-E80Hでは、EPG予約時に予約番組のタイトル名をEPGからダウンロードが可能だ。DMR-E80H本体で予約した場合も、タイトル名をEPGからダウンロードすることができる。タイトル名はレコーダーのタイトル一覧画面に表示されるので、どのような番組を録画したかがすぐに判り、簡単に番組を探し出せる。

※PCを使って宅外から宅内のハードディスクDVDビデオレコーダー等の録画機器等を、ダイレクトに制御できるサービスは2003年5月下旬を予定。



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