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公開日 2016/09/02 13:22

キヤノン、“HDR制作ニーズに応える”24型業務用4Kディスプレイ「DP-V2420」

17型の「DP-V1710」も
編集部:杉浦 みな子
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キヤノンは、ポータブル用途にも適した業務用4Kディスプレイの小型モデル2機種を2016年11月上旬から順次発売する。ラインナップは以下の通り。

■24型モデル
・「DP-V2420」¥OPEN(予想実売価格286万円前後)2016年11月上旬発売

DP-V2420

■17型モデル
・「DP-V1710」¥OPEN(予想実売価格120万円前後)2017年2月下旬発売

DP-V1710

2機種とも、HDR映像の制作ニーズに対応するディスプレイとしてラインナップされるモデル。それぞれ、制作現場に持ち運ぶことを想定した24型/17型の小型サイズとしている。24型のDP-V2420は、輝度1,200nitsまでサポートするフラグシップ機。17型のDP-V1710は輝度300nitsまで対応する。

一番右がDP-V2420。従来モデルと並べたところ

24型のDP-V2420は、解像度4,096×2,160/10bitのIPS液晶パネルを搭載。BT.2020の広色域をサポートし、ACESに対応する。輝度は100cd/m2で、視野角は上下左右89度(コントラスト比10対1以上)、表面処理はアンチグレア。バックライトはRGB LED直下型としている。

HDR規格はSMPTE ST 2084とHLGの両方に準拠し、高輝度性能を確保。また、液晶パネルでありながら高い黒輝度を確保し、暗部階調も黒つぶれせず正確に再現できるように配慮している。

機能面では、用途に応じた2種類のHDRモニタリングモードを搭載することも特徴となる。「ピーク輝度コントロール」設定をONにすることで「ピーク輝度優先モード」になり、コンテンツ輝度に応じてディスプレイ本体の最大輝度を制御して使用する高輝度HDR確認が可能。一方でこの設定をOFFにすると「輝度維持モード」になり、コンテンツに輝度によらず、ディスプレイ本体の輝度を一定に維持するローディング特性のない映像確認が行える。

さらに、SMPTE ST 2084では、0.005〜10,000nitsのダイナミックレンジを任意のレンジで表示可能。HLGでは、ガンマ設定に現在策定中の「Hybrid Log-Gamma(Y)」「Hybrid Log-Gamma(RGB)」の2種類を用意している。

そのほか、HDRレンジ可変調整機能を備えており、制作用途に応じてレンジの圧縮表示とクリップ表示が可能。HDR対応の波形モニター機能も搭載し、SMPTE ST 2084(nit)、HLG(%)の2種類でHDRスケール表示が選択できる。HDR画面とSDR画面を両方確認できる2画面表示や、HDRメタ情報の表示も行える。

CINEMA EOS SYSTEMを搭載しており、キヤノンのCINEMA EOSと連携したワークフローに対応する。キヤノン独自のCanon Log2/3、RAWディベイヤー処理に対応。画質設定の自動切り替えや、カメラメタ情報の表示も行える。

入力端子として3G/HD-SDIを4系統、HDMIを1系統装備する。出力端子は3G/HD-SDIを4系統、ヘッドホン用のステレオミニを1系統備える。そのほか、コントロール用のUSB-A端子やLAN端子も装備。

17型のDP-V1710は、上述のDP-V2420と共通する基本仕様を備えながら、放送・スタジオ・中継車向けにラインアップされる小型モデル。解像度3,840×2,160のIPS液晶パネルを搭載する。本機もBT.2020/709の色域や、ACESに対応。輝度は100cd/m2で、視野角は上下左右89度(コントラスト比10対1以上)、表面処理はアンチグレア。バックライトはRGB LED直下型としている。

HDR規格は、本機もSMPTE ST 2084とHLGの両方に準拠し高輝度性能を確保。DP-V2420と同じく、HDRレンジ可変調整機能や、HDRメタ情報の表示機能も備えている。HDRとSDRの2画面表示やHDR対応波形モニター表示も行える。

DP-V2420とは異なる点として、6G-SDIフォーマットにも対応する。入力端子に6G/3G/HD-SDIを4系統、HDMIを1系統装備する。出力端子は6G/3G/HD-SDIを4系統、ヘッドホン用のステレオミニを1系統備える。

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