優秀録音ハイレゾ音源レビュー

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FUTURELESS ELECTRIC HIGHWAY

TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND ポップス FLAC
192kHz/24bit
レーベル:HAOKK 配信サイト:e-onkyo music

■高橋 敦レビュー
結成初期に制作された「Boy」三部作をリレコーディングした作品とのことで、32bit float/192kHzというPCMにおける現状最高峰的な環境での制作だ(その32bit floatそのままの音源もautomusic Online Shopにて配信)。聴き始めると1曲目の「Futureless boy」は、インダストリアルが流行し布袋さんやhideさんがテクノにアプローチしていた、あの当時らしさも感じられる曲調。しかし現在ならではの超クオリティのリレコーディングによってか、時代を越える普遍性も際立つ仕上がりだ。1990年代と2020年代という二つの時代性と、時代を越える普遍性。それらを同時に感じられる好企画。
であるからこそ、再生環境は現代的な高音質を引き出せるものである方が好ましい。例えば全体の立体感や一つ一つの音の浮き上がりを際立たせてくれる、優れたS/Nなどはオーディオ側でぜひ確保しておきたい要素。「Futureless boy」冒頭の超低音とスイープにも「鳴らせますけど何か?」と余裕で対応したい。ちょっと違った楽しみ方としては、2020年代の都市の喧騒を歩きながらノイキャン搭載のイヤホンやヘッドホンによる異次元的な静かさの中で聴くのも面白いかも。
(FLAC 192/24にて試聴)

総合点 9.4
低域の伸び9.4点 高域の伸び9.4点 セパレーション9.3点 ディテール9.3点 透明感9.3点 空気感9.3点 質感9.4点 静寂感9.4点 残響 奥行き 音像 アタック