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レビュー
優秀録音ハイレゾ音源レビュー
Gold-Diggers Sound
Leon Bridges その他 無 FLAC44.1kHz/24bit
レーベル：Columbia 配信サイト：e-onkyo music
■高橋 敦レビュー
レトロソウル、あるいはビンテージ・ソウルと言い表されるサウンドを象徴する一人、リオン・ブリッジズ氏の3rdアルバム。であるが本作のサウンドは、そのレトロやビンテージを源流としてより現代的にプロデュースされたものとなっている。アルバム冒頭曲からロバート・グラスパー氏が参加していて実際グラスパー氏らしいサウンドだと言えば、どういうことか想像しやすいだろう。レジェンダリーなソウルやR&Bのサウンドを源流としてそれを現代的に発展させるスタイルは珍しくはない。しかし彼の場合、いきなりそのスタイルから始めたのではなく、往年のサウンドを徹底的に追求した上で、次のステップとしてのこの変化。だからこその深みは大きな強みと言えるだろう。
そのより現代的となったサウンドは、オーディオ的なクオリティにも現代トップクラスだ。注目はリバーブ。ボーカル、そして全体がリバーブ成分多めで作り込まれているが、特にギター。スプリングリバーブだろうか、ピチョンと液体的な響きを生かしたギターが曲の中で特に印象的なパートを担っている場面が多い。リバーブ成分の再現はハイレゾのポテンシャル、そしてオーディオのポテンシャルを特に発揮できるところでもある。そこは再生時にも気にかけていきたい。
（FLAC 44.1/24にて試聴）
総合点
9.4点
低域の伸び9.4点
高域の伸び9.4点
セパレーション9.4点
ディテール9.3点
透明感9.3点
空気感9.2点
質感9.3点
静寂感9.4点
残響
奥行き
音像
アタック
