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■DVD録画「クオリティ編」 Q&A集
<Q>DVD記録するときに音質差が生じる要因は?

DVDに記録できる音声にはリニアPCMとドルビーデジタルがある

DVR-77Hのビットレート設定画面。このとき最高画質のMN32を選択すると、自動的に音声がリニアPCMになる

DVDレコーダーの音声フォーマットはドルビーデジタルが標準で、パイオニアの新モデルなど一部の機種はそれに加えてリニアPCMを採用している。圧縮音声を採用した理由は、映像信号の記録容量を十分確保するためで、192〜384kbpsのドルビーデジタルなら、ディスク容量の大半を映像に割り当てることができる。それに対してリニアPCMは、CDとほぼ同等の48kHz/16bitのステレオの場合、約1.5Mbps前後の記録レートを必要とする。映像に割り当てる記録レートがそれだけ低くなってしまうため長時間記録には向かず、1時間程度の録画モードでしか利用できない機種が多い。そうした制約はあるが、やはり非圧縮音声の表現力は格段に高く、ダイナミックレンジや音場再現力には無視できない。

DVR-7000(DVR-55/77H/99H)ではVRモードの手動設定時(DVR-55/77H/99Hはビデオモードも含む)、最高画質のMN32を選択すると、自動的に音声がリニアPCMになる。パナソニックのDMR-HS2の場合も、XPモードのみリニアPCM録音に対応したが、メニュー経由でドルビーデジタル録音を選択することもできる。